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結婚しよう



「そうだ。結婚しよう」


どの人生でも一度はしたかった、結婚。

一度もすることはなかった、結婚。

俺には縁のないものだと思っていた。


破壊神に転生する前、どの人生で見たかはわからないが、友人の結婚式に参加した。


大きな式場、どこもかしこも花がたくさん飾ってあった。


キラキラとした酒、次々運ばれてくる食事も美味しくて、


祝いの言葉がその場所すべてを彩っている。


新郎新婦はすごく幸せそうだった。





結婚で思いつくのは、結婚指輪だ。


幸い、廃屋の材料庫でそれっぽい、指輪もどきをつくれた。


リーナかセジュか。


どちらと結婚しようか。


いや、その前にお付き合いか?

何十、何百年も生きてる2人なのだから、親の承諾はいらないだろう。



「……仲間外れはよくないよなぁ。やっぱり3人で結婚すっか」



これにて、ハーレムエンドもわるくないなーなんて。


「2人とも、俺と結婚してほしい」


「重婚は犯罪です」


リーナにはぶった切られそうになるし、

セジュにはあいかわらず冷たい眼差しで

と言い残してどこかへ行ってしまった。


どうやら親密度が足りなかったようだ。


「俺ってまったく、モテな…い………」

破壊神になっても現実は厳しい。



とぼとぼと廃墟をうろつく。

地下に行く気にはなれない。


そんな中、みつけたのは生命の書。


禁忌の戸棚にあった鍵付きの書物。

何十にも鍵が巻き付き、

開くものには大きな力と、

呪いが降りかかるといういわくつきの書物……


と後からセジュに聞いた。



「生命の術だけは、禁忌だと教わりました」


「まあ、フツーそうよね。アイツ一体どんな世界で生きてきたのかなあ。ばか?」



「いや、特に意味はなく、ハーレムエンドを目指してうろついてみたんだけど、

この本が目についたんだよ」


目につくような場所には置いてないというセジュの視線から逃げ、


生命の書が光っているように見えたのだ。


まるで、俺を呼んでいるような声をきいた、気がする。



「結婚なんて古の契約しようなんて発想あるから、やばい書に目にいくのよ」


「生命の書は、契約者が3人以上いないと開けませんから」


「開けたいの??」


「実はわたしも以前から興味はありました。

ですが、禁忌の書のことは知っていても、

パートナーがいないことでわたしにはこの本は見つからなかったのです。」



「パートナーってのがいれば見れるのか?」


「さぁ? でも3人の賢者が封印したらしいし、3人いないと解けないらしいとは聞いた」



しばしの沈黙のあと、俺は思い切って二人に告白した。


「本もひらけるし、家族になって助け合えるようになったほうが下の攻略も都合がいいかって考えたんだけど」



ぶっちゃけ、さびしかっただけなのだが。


八方ふさがりで何か変わりたかっただけなのかもしれない。


こんなことしてもあまり意味なんてないのかもしれない。


結婚に意味があるのかさえしらないが、きっとこのまま一緒にいるなら、

家族のほうがいいと思ってしまうのは、あまり過去、家族と縁のない生活をしてきた

からだろうか。

証がほしい。ずっとそばにいてもいい証が。



「家族……ですか」


「家族ねぇ……精霊の契約したいってんなら、してやらないこともないけど…」


「なるほど、パートナー契約ですか。たしかに、それなら問題ないですね」


パートナーとはなんぞ?結婚とはちがうのか?



「病めるときも健やかなる時も、汝の良き友、道標となるべし。」


「創世の誓いを精霊に約束する」





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