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月曜に会社は休めるだろうか?

前世のブラック会社の記憶

「何の為に俺はここにいるんだっけ?」


入社3年目。

深夜残業は当たり前。

終電で帰れれば超ラッキー。

辞めた同僚や部下の椅子を繋げて寝ることにも慣れた。

土曜はタイムカードを記録しない出社日。

日曜日は一日家で寝ていた。クライアントの要望あれば、それもなし。


「何が月曜朝までにお願いしますーだ!金曜の夜に言うか普通?」

何せ相手はお得意様。無下にはできず、日曜なのに会社にいる。好きな仕事ができるだけで、幸せじゃないか、と自分に言い聞かせる。

最後に有休とったのは何年前だっけ?誰かの葬式だった気がする。その時も上司に散々嫌味を言われ、半休で返ってきて……。


会社の鍵をあけ、警報ボタンを切り、席につくと

突然目から汗が落ちてきた。

顔を洗おうと席をたつ。

ふと、奥の窓が開いていることに気がついた。

誰かが閉めわすれたのだろう。

深夜でも昼間のように明るい街は、まるで誰もいなくなった世界のように静かだった。


飛び降りたら、月曜に会社は休めるだろうか?










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