神話
昔々リオベルクには優しい神様がいました。
神様には人間の養い子がいて、それはそれは仲睦まじく暮らしておりました。
しかしある日、神々の裁決により神様たちはこの世界から旅立たないといけなくなりました。養い子は自分も連れて行ってくれるように頼みましたが神は首を振りました。
何故なら養い子はこの世界の存在で離れてしまえば粉々に砕けてしますからです。
神は泣き喚く養い子の為に精一杯の贈り物をしました。
苛められないように、強い竜を与え。
餓えないように、大地に恵みを与える泉を作り。
凍えないように天空にベールを張った。
寂しくないように彼らが過ごして思い出が溢れる庭を残しました。
しかし、養い子は泣きます。
「幼い私の手だけでは到底これらの手入れは出来ません。貴方様から頂いたこの尊い宝を朽ちさせてしまいます。」
確かにと思った神様はこの贈り物を世話する存在を作りました。
養い子が寂しくないように、人間に似せて庭の花弁を繋ぎ合わせ竜の鱗で目を作り、天空のベールで髪を作り、泉の水を体に流して4体の人形を作りました。最後に神様が吐息を吹き込むと、人形は養い子のような姿となり動きだしました。
神々が去った後、豊かな土地を求めて様々な人がやって来ました。
元々人間に虐げられていた養い子は恐ろしくて泣き喚きました。其の時、4体の人形は養い子の手を繋ぎ慰めました。しかし、産まれたばかりの彼等には何故、養い子の土地に人間が大挙して押しかけるのか分かりませんでした。
ただ、竜をけしかけて追い払うしかできません。
そんな中、人間の中で養い子と話し合いに来た四人の人間達が現れます。
彼等は養い子と交友を深め、一緒に人々をまとめあげ混乱した土地を治めました。
人形達も養い子の求めに従い彼等に力を貸しました。
こうして神が過ぎ去ったリオベルクでは養い子と四人の人間が力を合わせて統治し、一つの国が出来たのです。