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躁うつ病という名の厄介者  作者: 鈴城 陽彦
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伝説のリーダー



なあ!パーカー!!奴は大丈夫なのか?

「オイオイ!勘弁してくれよ、・・・」パーカーはため息交じりにこう言った


「コレはマズイな・・・」


「これまで奴は、過去の幼少期の記憶を一部消され、ジェイの奴隷といっても良いぐらいの、

酷い扱いをされ利用されていたからな・・・」


「そうだな・・・ブラムスティットの過去に何があったのかは、詳しくはワカラナイ・・・・」

「ただ、奴は、幼少期に、家族を武装勢力に殺され、復讐心を自然に身に着け宿っている。」


「幼少期からの戦闘で、ヒトとしての感情を完全に


失ってしまったのだから、仕方がない・・・奴も、戦争による犠牲者なのだよ」



今のままでは、奴は皆から孤立してしまうだろう。奴を止められるのは、お前しかいない。

そうだろう?」


・・・躁だな・・





そして、・・・奴もこの組織から選ばれし俺と同じく、双極性の戦士として、

奴を救う方法はないかと考えていた。


「しかし奴は暗殺者だ。暗殺者としてこの世に生まれ俺と同じ双極性障害Ⅰ型・・・

奴は狙った獲物は決して逃がさない、あのジェイに拾われた過去を持つ。







そして、ここには、もう一人・・・この組織のリーダーがいる。


実戦経験は組織の中でも右に出るものは居ない。


名はブラッド コクピット、奴は戦闘機のコックピットに乗ったとたんに狂人に豹変するキケンな奴よ!


「よく、車のハンドルを握った瞬間に、人格が変わるやつおるやろ?


まさにそれよ・・・(笑)」



彼は過去に様々な独裁者を暗殺してきた。


俺たちのリーダー。彼もまた双極性の戦士だ!

「まあ・・・俺らは細菌兵器製造場を短時間で空爆する任務を遂行する。

そしてそれを成功させなければ、ならない。

さあ!お前の力を見せつけてやれ!!」


・・・ああ・・・

・・・そして、俺は、また覚醒できるのだ・・・。


そして・・・長い廊下を一歩一歩踏みしめながら歩いていく・・・


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