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第4章 奈菜と言う名のマドンナ(その17)

今、確かめたことを、また忘れないためにと、哲司はノートにボールペンを走らせた。


1月9日 スノボーを抱えてコンビニに行った。


そして、先に書き込んでいた1月中旬の部分を二重線で消す。




「と、言うことはだ・・・・・。

俺がスノボーを持って行った日の直後には学校が始まっていたってことなんだな。」

そう考えると、今までとはまた違ったものが見えてきたような気がする。


「待てよ。・・・ってことは、もともとバイトを辞めるべき時期が来ていたってことだよな。

奈菜ちゃんは、学校の冬休みを利用してバイトをするつもりだったんだろう?」


だが、こうして考えてみると、そのバイトの期間も、奈菜本人の口から聞かされたものではなかったことを思い出す。

だったら、どうして哲司がそのように思い込んでいたかと言えば・・・。

そこにはやはり、あの店長や父親からの話が前提になっている部分が強い。

  


「でもなぁ、・・・・。

そのスノボーを持っていった日から何日かして、あの一泊旅行の話が出たんだよなぁ。

と、いうことは、10日を過ぎてもまだ奈々ちゃんはバイトに来ていたってことだ。」


「学校、どうしていたんだろう?」

哲司の次の疑問がそこに行き当たる。



とうとう、哲司は手にしていたボールペンを拡げていたノートの上に投げ出してしまった。


「よう分らん!」


哲司は胡坐をかいて座っていたテーブルの傍で、そのままドタンと横になった。

奈菜との出会いからを整理しておこうとノートに書き始めたものの、次から次へと、理屈に合わないことが思い浮かんでくる。

どれかを強引にはめ込むと、それに伴ってまた別のことが理屈に合わなくなる。

まるで、ジグソーパズルをやっているようだ。



「こりゃあ、一度、奈菜ちゃんと直接話さないと駄目かも知れんな。」

哲司の答えは、そちらの方向に傾きかけていた。



(つづく)



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