表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
191/958

第4章 奈菜と言う名のマドンナ(その13)

また今度、奈菜の父親と会って話をすることになるだろう。


そのときに、もう少し自分なりの考え方や今度の奈菜との関係を整理しておきたいと思ってのノートへの整理である。



だが、今、ここに書き出せたのは、

(1)12月21日、 コンビニでバイトしているのを見る → 釣銭事件 

(2)1月中旬、 スノボーを抱えて行った → 俺のものだと勘違い

の2つだけ。


「何のことやら、分からんな。」

哲司は、自分がやっていることが、どこか空しい作業のような気がしてくる。

だが、その一方では、

「でも、こうしてたった数ヶ月前のことでも、人間って、覚えていないものなんだなぁ。」

と、それは自分だけではないだろうという感覚も持ち合わせている。



「それからなんだよな。奈菜の方から積極的に何かを話しかけてくるようになったのは・・・。」

哲司は、これを事実として書き込みたかったが、他人から見れば「あくまでも状況証拠だけじゃないか」と言われるような気がして、持ったボールペンを走らせることができない。



「だったら・・・・次の事実は・・・・。」

哲司は、また頭を過去のチャンネルに合わせにいく。


「そうだ、そうだ、・・・・・でも、あれって、いつだった?」

哲司が思い出したのは、奈菜から次の言葉が掛けられた日のことである。

「1泊でスノボー旅行に行きません?」


スノボーを抱えて店に行った日も明確ではないが、これまた旅行に誘われた日も記憶にない。

ただ、そう言われたときの「瞬間映像」だけは鮮明に出てくる。

有頂天になった。

「そりゃそうなるわな。何とか近づきたいと思っていた奈菜から、旅行に誘われたんだもの。」

哲司は、その点を重視する。


順序からすれば、当然にスノボーを抱えて行った日よりは後のことだ。

あれから何日程度経っていたんだろう?

そこら辺りが定かではない。



「う〜ん・・・・」と頭を振ったとき、そのせいではないのだろうけれど、哲司には珍しい逆からの発想が閃いた。


「ま、まてよ、・・・・言われた日は分らないけれど、確か、それから数日ぐらいで奈菜がバイトに来なくなったんだ・・・・。」

  


(つづく)



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ