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この能力の名前は..?

「ちょっと...聞いてる??」

龍華さんがある程度、話した後おれに向かって聞いてきた。

だが、おれの耳にはそんなことすら聞こえなかった..

そんな..世界が壊せない..

それならこの能力はなんのために..

「明くん!!」

「はっ..はいっ!!!!」

条件反射だった。突然自分の名前を大声でよばれておれは慌てて龍華さんの方を向き直した。明くん..?

すると、龍華さんは少し剥れた表情で、

「別に明くんってよんでいーよね..もう..よーするに明くんは世界を壊したいんだよね..」

「はっ..はい..出来れば..」

「世界を壊すものがそんな謙虚な奴でどーすんの。もっと自信持ちなさい。べつに、 最初の4フォースサーチバルを敵に回したって構わないじゃない。元々私、あいつらのこと嫌いだし。それに敵に回さなくたって方法はいろいろあるかもしれない。とにかく....

考えてみましょ?」

「は..はい!!!」

たしかにそうだ。別に 最初の4フォースサーチバルに止められたからっていざとなったら闘ってもいいしそれが無理でもなにかしらあるかもしれない。

ポジティブシンキング!ポジティブシンキング!

「待てよ... 最初の4フォースサーチバルはともかく生徒会長を殺しにいくならおれも入るぜ」

山崎がまだ身体はよろけているにもかかわらずそう口にしてきた。

「まっ..そりゃそうね..あんたは生徒会長に借りがあるだろうし..」

「借り..?」

「こいつね..中学のときあの生徒会長にいじめられたらしくてね..実はこのときに生徒会長がいじめていた道具が..」

「南雲!!!!」

突然、龍華さんの言葉を遮るように山崎が大声をだした。

「てめぇ..それ以上いったら今度はお前を殺す..」

「あら??怪我人に劣るような実力はしてなくてよ?」

一触即発とはまさにこのことだ。今止めないと協力して生徒会長を倒す流れには絶対いけない!

「ま..まぁここは抑えて!!そ..それより山崎くん!殺すっていってたけど気絶程度じゃ...だめなのかな?」

殺すのはあんまり好きではない。世界を破壊したいとかいっといてなんだけど別におれは殺戮者ではない。むしろ、そこは平和主義者といっても過言ではない。

「殺すじゃ..だめなんだよ..」

山崎がポツリといいはじめた。よかった..話をそらすことには成功したようだ。

「生徒会長に..尼崎さんに..そんな程度じゃ通用しねえよ..あの人の強さ、恐ろしさは今でも残ってやがる..トラウマみたいなもんだ..あの人をみると恐怖で身体が金縛りにあったみたいになりやがる..」

山崎はガタガタと身体を震わせながらいった。

そ..そんなに怖いのか..?

「生徒会長...尼崎遠矢の 世界恩恵サーチバルは弓矢を使った能力。どんな遠いところからでも狙えるっていうチート系の能力。だけど..弓矢だから接近戦には弱いはず..うちには釘使いの明くんと針グローブの山崎という接近戦使いが2人もいる。これをうまく使えば..あっ..」

龍華さんはなにか思い出したようにおれに向かって、

「明くん.,そういや名前決めてないんじゃない?」

名前..?何の名前..??まさか..自分の名前??

「おれの名前は明だけど..」

「そんなこと知ってるわよ」

即答された。ですよね〜〜

「そうじゃなくて明くんの能力の名前!!別になくてもいいんだけどあらかじめ決めておくと、想い(マナ)を多少軽減できるから。どうする?」

おれの能力の名前か..釘..釘..釘パ○チはだめだろうなぁーー。うーん..

そう、言われるというのがおもいつかない。

「まっ..また考えときます!」

「まぁ、そうね。別になけりゃ 世界恩恵サーチバルが使えないってわけじゃないからそこまで焦るしんぱいはないわよ。ゆっくり決めなさい。」

龍華さん優しいなーー。


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