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釘vs針

想いの力...こいつを倒したい!!

「こい!!」

出た..自分の全身に針が刺さっている..

山崎を吹っ飛ばしたときのあれだ。

「出せるようになったからって調子にのるなよ!!」

殴打爆手ギガントハンド!!」

あの爆発する手だ..殴られたら一貫の終わりだ..

おれは慌てて距離を詰める。

釘..釘..

なにかこれ以外の使い道はないのか..

近接戦闘じゃ正直おれに勝ち目はない。

そんなのはわかってる..

釘..そうだ!!

「とべっ!!」

おれは釘を飛ばした。

「なにぃぃ!」

これには山崎を驚いたようだ。

山崎の足を狙った...

これで少しは動きが鈍ったはず!!

おれは距離を詰めた。これでとどめだ!

「まさか..おれは殴るだけの使い道しかないとはおもってないよなぁ!!」

山崎はそういってグローブを投げた。

「そんなことになんの意味が..」

気づいたときには遅かった。このグローブまさに針でできているといっても過言ではないぐらい針がしきつめられていた。

針だらけのグローブが身体に刺さった。

「なんだ..これ..!!」

急いで身体から剥がそうとするも刺さったまま身体から剥がれない。

「こいつは一度刺したもんからは離れないのさ」

足の付け根辺りに刺さったようだ。

痛みのせいでろくに思考回路がまわらない。

「さぁて..よくもやってくれたなぁぁ」

くそ..くそ..やっぱりだめなのか..

「ほーら一発目ぇぇ!」

山崎を思いっきり振りかぶっておれを殴り飛ばした。

身体が一気に吹っ飛び壁に激突した。

だめなのか...だめなのか..

考えろ..考えろ..

なにか....

「ほーら2発目ぇぇ!」

今だ!!おれはありったけの気持ちを込めて身体を釘にした。

成功だ。山崎は釘が刺さって思わずよろけた。なんとか相手にカウンターをきめられたようだ。

この隙に一気に決める!!

おれは片手を長い釘の形に変形させた。

こいつでぶち抜いてやる!

「くらえ!!!!」

おれはありったけの想いを込めて釘を山崎の胸に刺した。

「ぐはぁぁぁぁぁぁぁ」

さすがの山崎を胸をつき刺せば動かないだろう..

そのまま、山崎は動かなくなった。

勝った..勝った!!!


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