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山崎vsフードの人

知のカラスと遠矢会長が闘い始めた頃....

ここでも、闘いは始まっていた。


「悪いけど時間はあまりかけらんねぇ!さっさとつぶさせてもらうぞ!」


「..............モブが偉そうに.......」


「ん?なんて??」


別におれは典型的ラノベ主人公の真似がしたくてそんなことをいっている訳じゃない。

ただ、純粋に聞こえない。


「.........貴様と会話する気はない....」


ん???貴様と和解する気はない??


「そんなんおれもじゃぁぁ!誰がお前と和解なんかするか!!」


「.........もういい...」


謎の人は会話することを放棄して戦闘態勢にはいった。

声はか細く全く聞こえない音量の上に、全身を黒色のフードで被り性別をろくにわからかい見た目であった。

まぁこいつの性別なんかどうでもいい。

おれは約束したんだ。

みんなと...そして己自身に...!

こいつを....倒すのみだ!!

遠矢会長や明に追いつき追い越すために!!


人はフードを被ったまま突進する。

見た目的には華奢な体型でとても力があるとは思えない。

恐らく接近戦になれば 欧打爆手ギガントハンドが負けるとは思えない。

恐らく...なにか策があるのだろう。


「 影の(シャドウ).......」


ん?さっきまで突進していたのにそれが薄くなってきた。

ん??おれの目がおかしくなっているのか??

丸で人が消えてしまうように....


「......... 影の失踪シャドウアウト....」


謎の人が小声でぶつぶつ言った後.....

人が.........消えた。


「え??え??」


おかしい。さっきまでこっちに向けて走ってきたはずなのに....

おれは慌てて周りを確かめる。

ーーーーーーーいない???

どこにも....その姿はない。

完全に消え去ってしまったのだ。


「とはいえ、どこかにいるはずなんだ...」


俺は精一杯目を凝らして辺りを確認する。

...........いない。


「いったい.....な......ぜ??」

「ぐふっ........??」


その刹那のこと。なにかにお腹を一発なぐられたのだ。

痛みが全身に伝わっていく。

いったい....なぜ..??


おれは慌ててさっき殴られた辺りの場所を確認する。

.............いない。


おかしい....だって現に殴られたのだ。

殴られるというのは殴る相手がいてこそ成立する。

つまりは、そういうことだ。


「なるほど...姿を消す能力だろうな...」


単純に馬鹿力タイプのおれとは間逆のタイプだ。

正直、相性は最悪だ。


どうすりゃいい。あいては見えない....

.,........やめた。


おれは考えるのは得意じゃない。

やれることは.....これしかないだろう。


「こいよ!!このコミュ障やろう!!一発殴っただけでこの山崎様に聞くと思ってるのかよ!!」


......空気が変わった。

さっきまでは完全に空気が消えていたのに今は怒りで空気までは消せてないようだ。

これで...わかりやすい。


考えるな、感じろ。

なんのためにこの五感があるんだ。

今最大限にはっきできなくて...いつ発揮できるんだよ!!

.....空気が..近づいてくる!

......キタッ!!

おれは無意識の内に受け身をとる態勢をとった。


「.......... 影の串刺し(シャドウスピア)」


グサッ!!!

身体が悲鳴をあげる。

見えないが恐らく巨大な針のようなものでさされたのだろう。

受け身をとっていなければ心臓を一刺しだっただろう。

針はおれの腕を突き刺した。

だが、構わない。

.......むしろこの時だ!!


俺が片腕の全身の力を溜める。

そのまま....地面に叩きつけるだけ!!!


欧打爆手ギガントハンド!!!」


この技は有効範囲は狭いが地面に威力を叩きつけることにより全範囲に攻撃がいく!!


おれは自らを囮に使いこの技を使ったんだ!!


「...........このやろう.....」


フードの人が姿を現した。

やはり身体自体は華奢だった。

これで頑丈だったら打つ手はなかったな。

おれは床に倒れこんだ人のフードを取る。

.........女だ。....

.......しかもとびきりおれのタイプだ。.....


「クソォォォォォ!!!!」


こんな...こんなかわいい女の子を...

おれは....おれワァァァァ!!!!


だが..恐らくフードがなかったら油断してしまっていたのかもしれない。

本気を出せなかったかもしれない。

闘いとしてはこれでいいんだけど...

いいんだけどぉぉ!!


おれは全ての悔しさを床にぶつけるように

欧打爆手ギガントハンドを打ち込んだ。

地面がわれる。

地響きがなる。

だけどこれでおれの悲しみは癒えることはなかった....


ようやくおれは全ての怒りを地面に出し切った後、状況を確認する。

まず片腕はろくに機能していない。

それにさっきの怒りをぶつけたせいで 想力マナもろくに残ってはいなかった。


.......詰みだな。


今から加勢にいっても、役立たずになるのがオチだな。

それに他のやつらならおれより上手くたたかっていそうだ。

おれはこの美少女の隣で寝そべることにした。


「おれとこの子の仲を引き裂いた運命ってやつを呪ってやるぜ...神様....」

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