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作戦会議と修羅場


「その必要はねーぜ」


おれが、みんなを呼ぼうと扉を開いた瞬間、見知った顔が揃っていた。


「み..みんな」

「おれたちも実は裏で見守ってたのさ。まさかお前が勝つとは思わなかったけどよ」


山崎は、少し笑みを浮かべていた。


「あら、私は勝つと思ってたよ」

「もちろん、私も。だって、明くんが負けるなんてありえないもの」

「龍華さん..萃香先輩...」


こんな面子が見守ってくれていたんだ。

俺の闘いを。

たった一人の闘い...

いや...


「一人じゃ..なかったんだな。おれには仲間がいる。一人の力なら遠矢先輩には勝てるわけなかったもんな。」

「いいねぇ..君たちの友情。少し妬いちゃうな。ぼくもその輪にまぜてよ」

「遠矢先輩...」


「ぼくもさ...決着つけたいんだ。たおそうよ。あの3人を。ぼくたち5人の力で」

「いいんですか...先輩?」

「いいっていってもさすがに今日は無理だよ。明日からの闘いになるけど...」

「いや、そういうことじゃなくて..力を貸してくれるんですか?」


普通、なかなか今さっき倒された相手を助けをしようなんて思わないだろう。

少なくともおれならしない。

でも、遠矢先輩はまるで当たり前のように力を貸してくれるのだ。


「もちろんだよ。ぼくが一番ムカついてるのはあの3人だ。明くんは世界が壊したいから世界が壊れるのを守護しているあの3人を倒したい。ぼくは、ただ上から偉そうにしているあの3人がムカつく。お互い利害は一致してるじゃないか」

「あ..ありがとうございます!」


これ以上にない戦力の追加だ。 最初の4フォースチルドレンの一人が仲間になるなんて....


「それはこちらからだよ。それに、ぼくだってこんな世界うんざりだったんだ。さっさと壊してくれよ」


「はい!!!」


「なら、まず作戦会議だね。出発は朝。場所はここから電車で20分のところかな。そこに3人がいるはずだ。」

「なぜ..?」

「そこが世界の歪みだからよ。この世界はしっかり出来ているようで意外と脆いところもあるんだ。そこを壊せば世界は壊れる仕組みになっている。」

「そうだったんだ..」

「もちろんたたじゃ済まないだろうね。あの3人も全力で守ってくる。あまり3人の能力ははっきりしていないがNO1のやつの能力が見たことがあってね。知ってるんだよ。」

「いったいどんなやつなの..?」

「剣.......さ。まさに最強の剣ってやつだ。あの武器に切れないものはない。武器系能力者の頂点の能力だ。あれに触れたらたたじゃすまない。」

「そんな恐ろしい能力が....」

「さすがにあの男に1対1を選ぶのは不可能だ。ぼくと明くん。この二人で闘おう。」

「わ...わかりました。」

「あとは..知のカラスの能力は戦闘向けでないことは明白だ。山崎くん君が相手をしてくれ」

「わかりました」

「最後にNO2。基本無口な男でなにを考えているのかわからないやつだ。能力も不明だがおそらく強敵だろう。朝倉さんと龍華ちゃんに任せた」

「わかったわ..」

「よし。役割分担は終了だ。これにて作戦会議は終了だ。ぼくは明日に備えて帰るとしよう。」

「そうですね...」


おれも、荷物を持った後、家に帰ろうと生徒会室のイスを立った後、


「ちょっと...待ってくれない。明くん。」


高の原高校選りすぐりの美少女2人が怖すぎるぐらいの笑みを浮かべている。

いったいなにをしたというのか...


「「いったいどっちをとるのよ!!!」」


遠矢先輩も山崎くんも帰った生徒会室。

男1人女2人。普通なら喜んでもいいハーレム状態なのだが素直に喜べない。

っというより喜べる雰囲気じゃないのだ。


静かな生徒会室に美少女二人の怒声が木霊する。

あっ..これ..修羅場ってやつか...

おれは、人生の初の修羅場真っ只中なのだ。


「えっ..どういうことですか?」

「どういうことじゃないわよ!!」


いつも温厚な萃香先輩が珍しく声を荒げている。

怒った先輩もかわいいな..

しかし..今そんなことでもいったら八つ裂きにされかねない。


「私の他に女がいるの?」


怒りを露わにしている先輩には恐らく話は通じないだろう。

龍華さんに事の次第を聞いてみることにした。

「さっきね...」


それはおれと先輩が戦っている頃。

もちろん扉の奥で見守ってくれていた。

しかし二人とも萃香先輩とおれが一体どんな感じになったのかまでは話していなかった。

ほぼ初対面の龍華さんと萃香先輩。

事件は扉の奥でおこった。


「確か..萃香先輩ですよね?どうしてここに?」

「えっ...?私の好きな人の応援に来ただけなんだけど...?あなたこそだれ??」

「これは..明くんとお話ですね。」


っという具合らしい。

「前、貴方萃香先輩を殺すっていってたじゃない!それがどうしてこんなことになってるけ?」

「それが..その..なりゆきで...」

「わたしだってこんな女知らないわよ。どう説明してくれるの..?」


さっきから龍華さんと萃香先輩の目が怖い。

もはや蛇に睨まれたカエルの状態だ。


「それは....闘いの後にしましょう!!その時に答え出しますから!」

「ほんと...ですね..?」

「わかったわ..」


とりあえずなんとか難を逃れたらしい。

だが、おれは引き伸ばしただけに過ぎない。

結論..決めとかなきゃな...


おれは深く心に誓うのだった。


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