戦闘2
少し前に遡る...
「ふっふっ..これで遠矢先輩は私を褒めてくれるはず..」
朝倉さんが悪いんだ。ちょっとかわいいからって調子に乗っていて...
私は朝倉さんが大っ嫌いだった。
だから..遠矢君からお願いされたときは喜んで引き受けた。
ざまぁ..みろ!
「つ..ついた..」
下級生の人が近づいてきた。こんなところになんでくるんだろう..
とりあえず中には入らないようにしなきゃ..
「ちょっと君?今ここは使われているから入っちゃだめよ」
私は立ちふさがるように仁王立ちした。
これでビビって帰るはず...!
「ちょっと、今から用があるんですよ。どいてください」
「えっ..だからさっきの言葉きいて..」
「いいからどいてくださいよ..僕たたでさえ今気分悪いからどうなってもしりませんよ」
その下級生がまるで視線だけでも人一人くらい殺せそうな目を向けてきた。
こ..怖い...
ここまで他人に恐怖を覚えたのははじめての体験だった。
逃げよう..!
私は足が竦みながろも必死に走った。
はぁ....はぁ....
心臓の鼓動が加速している。
もうこれ以上走れない....
あんな化け物を関わりたくない.....
ーーーーーー☆ーーーーーーーー
おれはようやくついてドアを開けた。
するとそこにいたのは下着だけになってしまった先輩とそれに群がるように男が4人。
「なんやら面白そうなことをしてますね。僕も混ぜてくださいよ」
「なんでてめぇ....ここになんの用事があってきたんだ?」
「いやね..僕もその先輩殺そうとしてたんですよ。」
この際だからもう本当のことを言ってしまおう。
「実は、遠矢先輩に命令されてたんですよ。こいつを殺してって..だから殺させてきれませんか?」
萃香先輩の顔が呆気に取られた後、悲しそうな顔を浮かべた。
だが、もう迷ってる時間はない。
「そうかそうか...じゃあ殺しても別にいいぞ。おれらはこいつ殺せば別にいいからな。だが..その前にこいつで遊ばねぇか?いい身体してるぜ...高校生とは思えねぇ..」
その男を萃香先輩を舐めまわすような目で見ていた。
おそらくこいつがリーダー格の男なのだろう。
おれは萃香先輩たちがいる方向に近づいた。
そして萃香先輩の前に立った。
萃香先輩はもう抵抗する元気が残ってないようだ。
「そうですか..じゃあお言葉に甘えてってっと!!!!」
「て...てめぇ..なにしや....」
おれが釘で刺したのは...萃香先輩ではなく...この主犯格らしき男...
心臓を完全につきさした。
もうピクリともしていない。
「て..てめぇ!!なにしやがった!!」
「いやいや。僕ってね..実は独占欲強いタイプらしいんですよ...ぼくが狙っていた女狙われて黙っていられるほどいいこちゃんじゃなかったみたいなんですよ...」
「死ねっ!!!」
3人が凄まじい怒号をあげて向かってくる。
さぁ..ここからは小細工は通用しない単純な実力比べ....
自分の力を試すとき!!!
釘の力を試すときだ!!
おれは片腕が釘に変化させ3人の男に向かっていった。




