戦闘
生徒会室へ向かう。生徒会室には予想通り遠矢会長が一人座っていた。
「どうしたんだい?明くん?」
「萃香先輩知らないですか?」
「ああっ..朝倉さんのことね。その件ならもういいよ」
「はっ..?」
こいつ、いまさらなにをいっているんだ。あれだけ殺せっていっていた遠矢先輩がこんなことを思うなんておかしい。
なにかあるに違いない。
「まさか..先輩なにか知ってますよね?」
「例えぼくが知っていたとしてどうなるんだい?」
もう、我慢できない。おれは遠矢先輩の首根っこを掴む。
「どうでもいいんすよ。そんなこと。それよりさっさと教えてください」
「こ..校舎裏だよ..そこに倉庫がある。そこにいるさ..」
場所は教えてもらった。時間が惜しい。さっさと遠矢先輩の首根っこを話して校舎裏に向かう。
「まぁ..これも面白いかもね..ぼくのシナリオとは違ったが明くんの成長がみられる絶好の舞台さ」
ちくしょう..ちくしょう..なんでおれはこんなに急いで向かってるんだ。どうせ殺すあいてなのに..萃香先輩の事を好きになった?それはない。
ただ..ただ..
納得いかないのだ。
おれがこの手で殺さなくちゃ
おれは拳を握り締める。
久々の闘いになるかもしれない。感じるのは恐怖でもなんでもない。高揚感だ。
この 能力を相手に試すのだ
「他人に殺されてんのを眺める趣味なら、能力なんて必要ないからね!!」
ーーーーーーー☆ーーーーーーーー
「それで..どこ?」
私たちは倉庫についた。相変わらず使用はほとんどされておらず年季が入っている。
こんな薄気味悪い所さっさと抜け出したいなぁ
「ここだよ!!」
「キャッ!!」
突然何者かに背中を押された。
澤村さんだ...一体何故..
倉庫の中は昼間に限らず信じられない暗さだ。
だが..突然に輝きだした。
倉庫の明かりをつけたらしい。すると今まで暗闇に隠れていたものを映し出される。
人が..4人!?
「ようやく見つけたぜ朝倉萃香。こいつを始末できると思うと心が騒ぐぜ..」
高校生らしき男が4人。服装からみてうちの生徒ではないことが一発でわかる。
こんなの..逃げよ。っと思った瞬間、
ギィィィィイガチャン!
年季の入った扉が閉まる音がした。それに鍵をかける音も..もしかしなくても犯人は澤村さんだろう。
「澤村さん!!一体なんで!」
私はドアにむかって一生懸命叫ぶ。
友達になれるとおもっていたのに....
外から澤村さんの声らしきものが響き渡る。
「私、悪いけど昔からあんたのこと嫌いだったのよね〜。それに〜。あの尼崎くんの頼みだったし〜」
尼崎って...あの生徒会長か..。
私に能力があることを一瞬で見抜きぼくが守ってあげるとか気持ち悪いこと言っていた男だ。
私はああいう自己中な男が一番嫌いなのだ。
もちろんはっきりと断っておいた。
まだあんなこと根に持っていたなんて...
はっきりいって..絶対絶命だ。
逃げることは不可能な上に恐らく能力者も4人いる。
でも..やるしかない。
「5eyes!!!!」
5対4なら負けないのよ!!!
感覚が研ぎ澄まされる。私の目が灼熱のように赤くなる。
「5eyesのおでましかよ...ならこっちだって能力使わせてもらうぜ..」
「 光の刃!!」
謎の男の手が急に伸びた。
いや、正確には飛んできたのだ。
光の影のような物が飛んできたのだ。
慌ててさっきまでいた所を確認してみると、地面の土が裂かれている。なんていう威力だ。
私の目が無けりゃもうさっきの時点で殺されていたかもしれない。
「さすがだな...おれの初撃をかわすなんてな..」
「あなたが..遅すぎたんじゃない?」
この目があれば、相手がいつどの瞬間に攻撃してくるのかがわかる。
「はっ..上等..お前ら一斉にかかれ!!」
「ok!!ok!!ちなみにおれの 世界恩恵は土の能力!!」
「おれは風の能力!!風全体がおれの味方!」
「おれはバット!!このバットからどんなものでも出せる!!」
なると..光の影の能力に風の能力に土の能力にバットね...
たしかにやっかいかもしれないがやるしかない..
私は目を使い、相手の攻撃を全て予測する。
この目さえあれば..負けない!!!
「なるほど..なるほど..正攻法じゃたしかに厄介かもしれねぇな..」
正攻法じゃ...
「なら目の死角をついたらどうかな?」
土が急に盛り上がってきた。これは..土の能力者!!?
土から唐突に現れ下から私の足を掴んだ。
そのまま、私を土に連れ込もうとする!!
「くそっ..離せ...!」
「土の世界に連れ込まれたら最期!!目なんて関係ない。土の世界は暗くて苦しくて...楽しいゼェェ!!」
「この..変態やろう!」
私はもう片方の足で蹴って必死に逃げようとする。
一か八かやってやる...
私がどうやってこいつが地面に引っ張るかを予想して、その伸ばした手を踏み潰した!
「ぐはっ!いてぇ!」
「はっはっ...たすかった..」
なんとか、相手が手を離した。
「安心するのはまだ早いぜ..!!」
休憩する時間などない。次々と放たれていく能力。ただでさえ 世界恩恵は使えば使うほど通常より能力を消費する。
私の能力は能力を使った途端に消費するタイプとは違い永続型..
その能力を使い続けた状態となるのだ...
10分もしない内に私の体力は限界を告げていた。
「光の矢!!」
ちくしょう..わかってるのに..避けられ..ない...
「グハァァァァ!!」
私の身体が吹き飛ばされる。
もう..立てる力も残されていなかった...
「どうやら弾切れみたいだな..」
「はぁ...はぁ...」
いつの間にやら4人が私の周りを囲んでいた。
「殺すのは簡単なんだけどよぅ..」
男の一人が私の身体にちがづいてくる。
「少し、遊んでから殺してやるよ」
男たちの下卑た笑いが気持ち笑い...
気持ち悪い..気持ち悪い...
私の制服が乱暴に引き裂かれた。
もう..抵抗する力すら..私には残されていなかった。
スカートもブレザーも引き裂かれ残ったのはブラジャーとパンツが1枚のみの姿となってしまった..
「こいつ..ガキのくせにいい乳してやがるぜ..」
「あんっ!!ちょっ...やめっ...」
男にブラジャーの上から乳を揉みしだかれる。
さらに別の男が、私のパンツを...下に下げようと...
これは..天罰か..期待してしまった私への...
女の子と仲良くなることなんて不可能に近いのに...
さようなら..私の....
ガンっ!!!!!!!!!
急に大きな音が響き渡った。
「な..なにごとだ!!男たちは慌てて扉の方を向いた。
そこに.....私の 英雄が現れたんだ。
「よぅ...そんなに集まってなにしてんだよ..おれも混ぜろよ」
 




