先輩の行方
それから、月日が流れた..
先輩は変わらずあの後も毎日おれの教室に来て放課後を過ごしている。
そんな日が2週間ほど続いた日のことだ。
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現在は授業中。今日も特に面白いことが起こるでもなんでもない日だ。
今日も明くんのとこに早くいきたいな☆
別に本当に明くんが好きなわけではない。
どちらかといえば好きな分類に入るかもって程度だ。
だけど、確実に言えることがあるのは男子からの接触が明らかに減ったのだ。
少しずるい女だという自覚はある。
でもあの子も私のことを好きにはならないだろうと私の中で思っている。
今までそう思える男の子なんていなかったのだ。
下心が見え隠れしている人ばかり..
だけど..明くんは違う。この関係に甘えてしまっているのだ。
だけど特定の男の子が入れば相手が近づいてくることが少なくなる。
このメリットは私にとってはすごく大きいのだ。
はぁー。同級生の女子と仲良くなりたいなぁ
私の切なる願いは雲の彼方へと飛んで行った。
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「これが例の朝倉萃香ってやつだ..」
「なかなかかわいいっすね。こんなやつをぶっ殺せると思うと最高ですよ」
この男たちの手には萃香の写真を持っていた。こいつが5eyeの持ち主の能力者というのがわかっているのだ。
「本当にぶっ殺していいんすかー?」
「いいよ」
この情報を漏洩した張本人、遠矢は笑いながら答える。
いいかげんにしてほしいんだよね..たしかに期限はないっていったがここまで伸ばすとは思っていなかった。
だから..仕方なかったんだ。萃香はこいつらに殺してもらおう。
呼んだ能力者は合計4人。
それもまあまぁ腕のある能力者を雇った。
こいつらは特定の学校に所属していない分、なにか依頼があればどこでも駆けつけるいわば傭兵のようなものだ。
「さーて。久々の依頼だな。派手に暴れてやろうぜ!!!」
「「いぇーーーーー」」
「でもよぅ..遠矢とかいうやつ。どうやってこいつをボコるんだ?いくらなんでも学校内でボコるのはばれちまうだろ? 最初の4人がでてこられるとさすがにきついぜ」
「それならぼくに考えがあるよ。君はこの学校裏の倉庫で待機してるだけでいい」
「なるほど。準備に抜かりはないか。なら良し!!おまえら!倉庫にむかうぞ!」
4人の能力者は倉庫に向かって走り出した。
あとは..下準備だけだね。
ぼくは以前から慕われていた3年の女子を呼び出して、とある命令をしたんだ。
「厄介者はつぶすがぼくのモットー。さよなら、萃香さん」
ぼくは悠々と教室に戻ったのであった。
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「朝倉さん?」
澤村さんが私に放課後になると声をかけてきた。澤村さんは同じクラスの女子だ。いつもはそれほど仲良くはないんだけど!.そろそろ、明くんのところにいかないといけないんだけどなぁ...
「実はね...なんか、倉庫の方に忘れ物したの..一緒に探してくれない?」
「倉庫?」
倉庫といえばあの学校裏の倉庫のこと??あんなところめったに人が使わないのに..
「お願い!!一人じゃちょっとあそこ不気味で怖いの!!」
断ることはいつでもできる。でも..これは同級生の女子と仲良くできる千載一遇のチャンスなのだ。
これを気に仲良くなることもできるかもしれない..
「わかったわ。いきましょう」
「うん。ありがとう!」
私は澤村さんの後をついていった。
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「おっそいなぁ..」
今日に限って萃香先輩が来るのが遅かった。おかしいなぁ..いつもならとっくに教室についているはずなのに..
おれは今日はこっちから迎えることにした。
3年の教室にいくのは久しぶりだ。
毎日先輩の方からおれに会いに来たから3年生の教室にいくことなんてなかったのだ。
前までは少し怖かったが今はもうなんとも思わない。これも一つの成長なのかもしれないな..
あれ..?おかしい..
教室についてみたが3年2組に萃香先輩の姿はなかった。前みたいにすれ違いと可能性も考えられない。
おれは先輩の同級生の人に聞いてみることにした。
「萃香先輩どこにいるかしってますか?」
「君って..たしか..あぁ!!朝倉といつも一緒にいる子か!!朝倉どこにいったんかな..なんか澤村と一緒に教室をでていったきがするな..」
澤村..?聞けば同級生の女子の名前らしい。
いきなりなんの連絡もなくその女子と遊んでいるとは少し考えにくい。
それに先輩は女子の友達がいないことをいっつも言ってたからなぁ...
「先輩がどこにいったかしってますか?」
「いや..さすがにそこまではな..」
先輩のクラスメート全員に聞いたが誰一人知っている人がいない。
なら、探すしかない。
滑稽かもしれないが探したいんだ。
おれは思いつく辺りの先輩がいきそうな場所にいった。
しかし....そこに先輩の姿はなかった..
まさか...もしかしたら..
遠矢先輩ならなにか知っているかもしれない。
おれは生徒会室に向かうのだった。




