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2人目の 標的


おれは、その例の分厚い本を開けた。

名前は、朝倉萃香というらしい。


「じょ...女性!?」


女の子を殺せというのか。いくらなんでもそれは酷い。


「女性とだけみて、判断しないでよ。彼女は恐ろしいんだから」


えっと..プロフィールは..

おれがどんどん分厚い冊子のページをめくっていく。13人目の能力で、

能力は、 5eyeファイブアイ

5つの目をもつ能力と記載されていた。

たしかにそれだけの目をもつと恐ろしい能力なのかもしれない。

おれは冊子のページをどんどんめくっていく。どうやらこの女の子も同じ高校らしい。

学校にも通っている。青藤くんとそこは違うらしい。3年生とも記載されていた。

顔写真も記載されていた。長髪ですらっとした顔立ちだ。かなりの美人に入る分類になるだろう。

こんな人生のなに一つ不自由なさそうな先輩が、いったい..どうして..

色々と疑問が浮かんで来たが、どうせ殺すんだ。そんなものは関係ない。

おれは感情を殺すかのようにページをめくっていく。

最後のページには、殺す理由が記載されていた。


「歯向かったから..?」


そこには、歯向かったからとただそれだけ。

これだけじゃ意味がわからない。こんなに、いらないくらい細かく書いている冊子にありえないと思える短く、そしてなんの説明もされていない事におれは疑問を隠せざるをえなかった。


「その女はね..その女はね..始めは優しくしてあげようとおもったんだよ..」


遠矢会長は怒りを隠せない表情で呟く。


「彼女が能力に目覚めたとき..もちろんぼくは知のカラスから情報が伝達されていた。だから、保護してあげようと思ったんだ。ぼくの奴隷としてね..」


「だけど..!だけど..!彼女はあろうことか断った。どうやら人の好意を信用できないたちらしい。だからずっと彼女にはムカついていたんだ。それが主な理由だね」


なるほど..こいつらしい、クズみたいな発想だな。

だが、この人が言った言葉には少し気になる点もある。

人の好意が信用できない。

普通、あんなに美人だったら人の好意なんて当たり前のように受け続けるだろう。

それが信用できないなんておかしい。

まぁ、でも実際に会ってみなければわからない。


「わかりました。とりあえず接触してみますね」

「今回は制限をつけたりはしないよ。自由にそして殺せると思ったタイミングで殺してくれ」


こんな美人に会えるなんて役得だ。制限もなしというのも大きい。前よりは気楽にいけそうだ。殺すかなんかは後回しにとりあえずあってみよう。

おれは、朝倉先輩に会いに3年生の校舎へ向かった。


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