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決心

やっと..着いた。

たった20分程度走ったのがまるで永遠に入り続けたような感じがした頃、ようやく学校につくことができた。

たしか..生徒会室によばれていたな。

生徒会室は学校の2階にある、奥の小部屋になっている。

基本クラス教室などがある2階と同じ階だな奥にあるため、あまりこの部屋を目的なく訪れる人は少ない。

それにまだ時刻は1時。ちょうど普通なら5時間目の授業が始まる時間であろう。

だから人の気配がまるでない。


「つ..ついたんだな」


ここに遠矢会長がいる。そう思うと緊張していまうが、勇気をだしてドアを開けた。


「おめでとう。これで君も一歩近づけたね」


遠矢会長が奥の椅子に座っていた。

その様子は、少し嬉しそうでもあった。


「これで..いいんだろ..」


「あぁ。そうだよ。これでいい。彼女も解放しようじゃないか」


良かった..おれは肩に力が抜けた。

色々あったけど、おれは龍華さんを救ったんだ。


「ただし..君にはまだ働いてもらうよ」


「えっ..!?なんでだよ!!おれはもうやらないからな」


「いいのかい?ぼくはいつでもあの二人を人質にとれるんだよ」


そうきたか...ようするにあの二人を人質にとられたくなければ会長のいいなりになれってことかよ..


「ぼくとしても、手荒な真似はあまりしたくない。青藤を殺した君は選ばれし人間だと思っているんだ。卑怯な真似はしたくないんだよ」


なにが卑怯な真似はしたくないだよ。脅している時点で卑怯な真似してるじゃねーか。


「なに..。これは君が強くなることにも繋がっているんだよ。いずれぼくをぶっ殺したいだろう?なら、そのぐらいの強さはないとね」


こいつ..おれの考えがばれている。

確かに今、反乱を起こしても3対1じゃ闘える相手ではない。

おれ自身、強くなるために修行は必要なんだ。

ここはこいつの意見に従うべきなのか..


「二人は..どうするんだ..?」


「二人なら君が刃向かわない限りは自由にさせておくつもりだよ。奴隷は数が多すぎると飽きちゃうんだ。」


こいつの言っていることが嘘をついているとはおもえない。

色々と信じられない男だが、そこは信用できそうだ。

もう、おれは壊れはじめたんだ。

なら、とことん壊れてやろうじゃないか。


「わかった..なら、次は誰を殺ればいいんだ?」


「次か..次はね、こいつを殺ってほしいな。」


また、青藤のときのように緻密にそして正確に書かれた分厚い冊子になっていた。


「一応、仲間になってくれた記念に情報を与えよう。ぼくが情報をこんなにしっているのは四天王の一人、通称平岡 黒鳥クロト

ってやつがいて、そいつが情報通なんだ。

そいつの情報によれば君を最後にして、合計30人の 世界恩恵サーチバル 使いがいるんだ。その内の4人はぼくを含めた四天王、それに君の仲間の3人、君が殺した青藤。後は勝手に死んだやつらが5人いる。残り合計18人なんだ。」


「遠矢会長の..目的はなんなんだ?」


その情報を今言うということは、なにか今に関係していることなのであろう。

残り合計18人...まてよ..残りっていう言い回しが引っかかる。

まさか...


「その..まさかさ。ぼくはね、ここにいる君ら以外を全員ぶっ殺したいんだ。」


なんていう発想だ。イかれてやがる。

おれはこんなイかれた発言を聞いて、それに感じたのは恐怖ではなかった。高揚感だ。

おれは内心こういう人がいてほしかったのかもしれない。

それもそうだ..みんな世界を壊したいって思ってたはずなのに急に力を得たら世界を守りたいなんていいやがる。

そんな奴らが許せないんだ。

世界を壊したいって思ったんなら本当に世界を壊してこそ真の 世界恩恵サーチバル

の使い手ではないのか。

こいつは....色々と嫌いなやつだけどそこには好感がもててしまった。


「し..四天王も殺すのか?」


おれは、その高揚感を咬み殺すように言った。

遠矢会長の発言に高揚感を覚えるなんて絶対いけないことだと頭では理解しているからだ。

しかし、身体がついていかない。思わずにやけてしまうのだ。


「ああ..もちろん。ぼくの敵になりそうなやつは全員殺す。そしてぼくがこの世界の王になるんだ。」


だが、遠矢会長と決定的に違う点を上げるとするならこのことだろう。

遠矢会長はこの世界を自分のものにしたいんだ。

おれは..違う..


「おれは..違う。この世界を破壊したいんだ。」


思わず、本音がでてしまった。しまった、と思ったが一度放ったセリフを訂正をすることなんてできないんだ。


「知ってるよ。君は破壊したいんだろ?だから殺すところまでは同じじゃないか。ぼくらは最終的に目的は違えど途中までは同じなんだよ」


「お..同じじゃ..さっきのは思い違いで殺したいなんて思って..」


「るんだよ、君は。だってぼくが殺すといった時、君はにやりとわらったんだ。ぼくはこんな人初めてだよ。君は、狂ってるね」


ばれていた。全てばれていたんだ。


「だから、君に強くなってほしいんだよ。ぼくに立ち向かうラスボスを君に仕上げたいんだから」


「ラスボスを育てるなんて、正気じゃないですよね」


ぼくは、少し戯けてみせた。


「なにいっているんだい、ラスボスのいないゲームなんてクソゲーだよ」


「そうかも.,ですね。じゃあラスボスに慣れるように本題にいきましょうか」


おれは、ならラスボスになって遠矢会長。貴方を殺してやりますよ

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