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過去編2

それからというものの、あんなに楽しみだった学校生活は悲惨なものと変わっていってしまったんだ。

西崎は、次の日にはもういかにも不良みたいな人たちとつるんで、ぼくのことをいじめるように仕向けたんだ。

数受けた仕打ちの中でも一番きつかったのはトラップ..そう、罠の系統だ。

単純に殴られたりとか蹴られたりとかするのだけならまだいい。

だって..身構えているんだから、来るってわかっているから心を準備することができるのだ。

だが..トラップ系統は違う。いつ、どんな時、どんな場所で起こるのかわからない。

ぼくは毎日怯えながら日々をすごさなくちゃいけない。

学校に来て、自分の下駄箱をあけると、爆竹が盛大に鳴り響くなんてのもあった。

それ以来、毎回下駄箱をあけるときは慎重に開けなければいけない、教室に入るときに黒板消しが仕掛けられていて頭からかぶったこともあった。それ以来、毎回教室にはいるときは上や周りを確認して入らなければなかないときもあった。

それ意外にも、ぼくがいなくなった時を見計らってHな本を大量にいれられて、そしてぼくが帰って来たときを見計らって、西崎くんやその友達の不良たちが、

「あっ!青藤がHな本大量に机にいれてる!!」

などといいながら、全く見覚えのない大量のHな本が出てきたときもあった。

おかげで、おれは影でヒソヒソいわれるようになってしまった。

こんなことがあっては、友達なんてできるわけはなかった。ただでさえ怖い不良たちがいじめている対象でもあり、当事者は学校のHな本を大量にもって来る危ないやつ。

こんなんで友達なんてできるわけがなかった。

ぼくが夢見ていた、高校生活はわすが数ヶ月で崩れ去ったんだ


「くそ!くそ!」


ぼくはだれに当てるわけでもない怒りを自分にぶつけていた。こんなはずじゃなかったんだ...


このままじゃ..塔矢会長がいっていたとうりだ..


だけど、呪わざるをえないんだ。


こんな..世界なんて...


こんな..世界なんて...


「こんな世界なんてなくなってしまえよ!!!!!!!!!!!」


その瞬間にぼくはいきなり意識を失った。



「やっぱり、来たのかい」


どこだ..ここ?そして...誰だ..?

見たところ普通の女の子っぽい雰囲気ではあった。だが、決定的におかしい点がいくつかある。

「ああ..これのこと?」

そういって、女の子は天使の輪っかを指差す。そうなのだ、この女の子には天使の輪っかのようなものが浮遊している。

ただの手品のようではないのはわかる。

「そう、君の思うとおり天使の輪っかだよ。だってぼくはこの世界の神様なんだから」


女の子なのにぼくというところは一切疑問に思わなかった。そんなこと些細な問題であった。


「か..かみさま!!」

「そうだよ。まぁこの世界を担当としてる神様だよ。ついでに君が思った他の疑問を解消してやると、ここは天界。神とえらばれし物のみがいられる場所だよ。ここにこられる条件は世界の破滅を心の底から狙うこと。軽い気持ちでいってるくらいなら呼ばれない。本気で心の底からそれを願わないとだめなんだ。一応、些細な問題の方も解決していただけるとぼくとはいってるけど、見た目どうり女の子だからね?」


神様はまるでぼくの心を見透かしたように次々と聞きたかったことを答えていく。

白のワンピースを見にまとい、見た目的には幼くてボーイッシュな雰囲気、こんな人をだれが神様と思えるのか..


「世の中って不思議だなぁ」


「あっ!今失礼なこと考えたでしょ!これでも年は貴方よりもずっと年上なんだから!今年で850歳かな?まだ天界では若い方だけど...」

いかん、見透かされたようだ。神様って怖い怖い。

まぁ、そんなロリババアのことなんかよりも疑問に思う点がある..


「なんで神様は世界の破滅を願っているものに力を与えるの?」


「今、心の中でぶっ殺したいほどむかつくことを思っていたけどまぁそこは許してやろう。あぁ..そんなことか。単純にそれが仕組みといった方が早いな。ぼくたちは今想いの力、君らのいうところの 想力マナってやつが不足しているんだ。天国なんて気楽なところだからね。そういう意思の強さってものがない。この 想力マナの力は天界では大事な力。だから 想力マナの力を高いものを集めたいんだ。だからその能力はテストのようなものだ。その能力を使って、世界を破滅できるほどの 想力マナのもっている人を選抜する。ぼくらの世界では世界を破滅する力だし、まぁ他の世界でも色々なやり方で選抜しているんだ。その力を持つものは20人まで。君で18人目かな。そして、最後に選ばれた人は天界に送るか、また世界を作り直すか選べるんだ」

「でも世界を作り直しちゃったらその人は天界に送れないんじゃないの?」

「そりゃ、そうさ。だけど一応神様だからね。強制的なんてのはできないのさ。難儀なものだよねぇ..だから僕は、世界の破滅を願うものに力を与えているんだ。その方が、確率高いだろ?」

「そういうことなのか..」

「そういうことさ..さぁ、君も世界の破滅を願うんだから世界を破滅してくれよ!」


その言葉を、聞いた瞬間にぼくの意識は途切れた。

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