決着
「じゃあ山崎くんはおれをいじめていたのは....命令されていたからだってことなのか..」
「まぁ..そういうことになるね。」
はっきり言った。しかもまるでそれが普通のことのように。
こいつは狂っている..
おれが元に戻してやる!!
「このやろう!!」
おれは、感情を露わにし思いのまま手を釘に変身させ突進した。
龍華さんのいっていたとうりこいつは接近戦は弱いはず!
接近したらこっちのもんだ。
すると、遠矢はまるでそれを見透かしたかのように..
「弓使いだから..接近戦が弱いと..本気でおもった?」
そこは、弓の世界になった。
比喩でもなんでもない、辺り1面が弓で覆われた。
針の行き先はもちろんおれを狙って..
「永遠の弓弦」
その、全てが一斉におれに襲いかかってきた。
接近戦に持ち込むどころじゃない。
全身弓でさされた。
おれは、もうまともに歩くことができないほどだ..
そのまま、倒れこんだ。
「ぼくには..勝てないよ?」
「雷音怒声」
目の前に雷がおちた。
龍華さんの 世界恩恵だ。
「不意打ちでも勝ちは価値よ..これで..」
「っとでも思ったかい?」
かすり傷一つなかった。目の前から落ちてきた雷を弓を大量に束ねてガードしていたようだ。
「そ..そんな..」
「く..くっそぉぉぉぉ!!」
山崎がその隙に遠矢目掛けて突進した。
「 殴打爆手(ギガントハンド!!!」
これが当たればまだおれたちにも勝機がある!
だが..もちろん..
「君に至っては、 永遠の弓弦を使う価値もないね」
近づいてくる山崎目掛けて弓を1本打った。
それが心臓につきささり、
「か...カハッ」
口から血を出したながらその場に倒れこんだ。
そんな..ばかな...
「所詮この程度か...」
遠矢は別に怒っているわけでもなく、ただ平坦にその言葉を発した。
決着は..ついた...
「おれたちのまけだ...」