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生徒会長、尼崎遠矢

山崎がおれたちの話が一段落ついた頃合いを見計らって、

「それで..結局の方針はどうするんだ?遠矢さんを倒すんでいいのか..?」

「まぁ、それでいいんじゃない..じゃあとりあえず..」

「誰が誰を倒すって???」

!!?

謎の男が空間移動の中にいるにもかかわらずに話かけてきた。よくみたら、全校集会の時やら色々な時に見かけたきがする顔だ。

もしかして..この人が..

「と...遠矢さん...」

あの図体が大きい山崎でも縮こまったかのように、かすれたような声でその名前を呼んだ。

やっぱり..この人が..

山崎みたいに身体が大きいわけでもなく筋肉がついているわけではない。

それなのに..あの笑顔からすごい殺気を感じるのだ..

そう..この人は常に笑っているような顔なのだ。これほどまでに恐怖を覚える笑顔をみたことがなかった。

この人..強い...

「僕にはもうてっきり逆らわない奴隷のように扱っていてあげたのに...山崎くん..どうやら ま・た・お仕置きが必要なのかな?」

「いえ..そういうことでは..」

さっきまでの意気込みはどこへいったのか。

山崎はすっかり意気消沈している。

「さぁて...龍華ちゃんも色々情報とか教えてあげたのに裏切るなんてひどいなぁ..龍華ちゃんにも痛いおもいをさせなきゃだねぇ」

「も..もともとあんたが勝手にメールで送りつけてきた内容じゃな...い...別に私は強要したわけじゃ..ない..けど?」

精一杯龍華さんは強がっているが、身体も声も震えてきた。

あんなに強かった2人がここまで恐れる相手なのか...

「ああ..そうそう..君だよね。最後の 世界恩恵サーチバルは。明くんだったよね!よろしく」

そういって、おれに握手を求めてきた。だが握手より先にききたいことは山ほどあるがまずは、

「な..なんでぼくの名前を..?」

「知ってるさぁ。だって、ぼくが君に目をつけたんだもの。入学式の新入生に向けての挨拶。あの時にぼくは有望そうな子を探していたんだ。だけどなかなか見つからない..その時クラスのはしっこあたりでポツリとたっている君の姿が印象に残っていてね..この子は絶対世界に絶望する。ぼくらの仲間だ!そう思ったんだ!」

そ..そんな..

「じゃあそもそもそこまで目立つこともしてない君がなんでいきなり山崎くんにいじめられたとおもう?」

えっ..?山崎がおれをいじめてきたのは理由があったのか..?

たしかに不思議には思っていたのだ。クラスのはしっこにいた俺がいきなり山崎に因縁つけられて、なにかしら理由はつけてはおれをいじめるようになったのだ。

「な..なんで..?」

「や..やめてくださいよ!遠矢さん!」

山崎が割り込むように入ってきた。

なぜいわれたくないんだろう...

「ぼくに命令するの?奴隷のくせに?立場改めないと殺すよ??」

すると、もう山崎はなにもいわなくなった。

だめだ..完全に力関係というのができてしまっている。

ああなっては逆転するにはたしかに殺すしかないのかもしれない。

あんなに殺すことにこだわってきた山崎の気持ちが少し分かるようになった瞬間、

「ぼ・く・が・命令したんだよ。早乙女明をトラウマができるようにいじめろと。もちろんぼくの忠実なしもべの山崎が逆らえるわけない。そしてなにかしらトラウマが武器になるようなものでいじめろとぼくがいったのさ、その時に思いついたのが..君の能力の釘だよ!!そう 世界恩恵サーチバルというのはトラウマの塊。それを武器にしてたたかっているのさ!ははっ!面白いだろう!」

そんな..

おれは頭が真っ白になった。

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