終わって欲しい世界
ーーー世界なんて終わってしまえーーーーー
ちくしょう..ちくしょう..
いつもの日常..いつもの風景..
それが全ておれは嫌いだ。嫌悪感で嘔吐してしまいそうなほどだ。
今日もおれは学校に登校する。行きたくは決してないが行かなきゃこの先はニート街道まっしぐらだ。今のご時世、高校中退じゃろくな将来にならない 全ては将来のため..
ここは、私立、高の原高校。おれはここの2年生だ。
まず登校すると靴のところに釘が大量に刺されていた。こんな靴人間が履くものじゃない。
「おい!!明!挨拶しろよ!」
おれをいじめる筆頭候補山崎話しかけてきた。
「あ..あぁ..おはよう」
「今日も釘だらけの靴だなぁ..一体だれがそんなことしたんだろうなぁ..」
そんな薄笑いを浮かべている時点でだれがやっているか検討はつく。目の前にいる糞野郎だ。
そうしてやつは笑いながら去っていった。
教室につき席に座ろうとするといつものように椅子に大量に釘が刺さっていた。
こんなこといつものことだ。気にするもんか....
それまでは画鋲とかだったんだ。いつから釘になったんだろう..だれかがいいはじめてそれからなぜかいじめられる系は釘が多かった。
その他にも山崎に呼び出されサンドバック代わりにもされたし集団のグループに自腹でぱしらされたりもしたけど、こんなこといつもの日常すぎて今更言うことでもないだろう。
おれはいじめられることよりもこれを普通だと思っている自分がなによりも怖い
こんな自分を変えたい..だがもうこんな風になってしまったおれは変わらないだろう..
ならばこの世界が変わればいいんだ..
いつもの学校から終わった下校中、今日ずっと世界が変わったらというのを想像していた。
想像するのは自由だ。そこにはいじめっ子もいじめられっ子も関係ない
そして..口に出すのだって自由だ..
「世界なんて終わってしまえ」
その言葉を放った瞬間謎の光に包まれた。