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ずっといっしょだよ 3

 ……でも、ダメだ。


 監禁されていたときに聞かされた真実。


 この神様はずっと僕の側にいてくれて僕を見てきてくれた。 


 だとしたら、この神様も僕の立派な幼馴染のはずなのだ。


 神様が幼馴染、っていうのも変だけど……それでも僕はそうだと信じたい。


 何よりこの神様がくれたチャンスによって僕は変わることが出来たのだから。


「最期となったが、こうしてお主に会うことが出来てよかったよ。この制服、どうじゃ? 似合っているかの? ワシも……夢、杏、翼や澪みたいに、こんな風に制服を着てお主と仲良くしたかったのぉ……」


「……できるよ」


 と、神様はキョトンとした顔で僕を見る。


「できるよ」


 僕はもう一度、神様に対して強く、だが、はっきりと言った。


 神様は驚いた顔で僕を見ていた。


「え? な、なんじゃって?」


「できるさ。だって、神様と僕はずっと一緒だったんだもん。これからも今までの四カ月みたいに、ずっと僕の見える所で、傍にいていいんだよ」


「お、お主……」


 神様はびっくりして僕を見ている。


 そうだ。この神様も僕の幼馴染なのだ。


 今までずっと気付かなかったけど、僕の大切な幼馴染の一人なのだから。


 と、僕がそう思った時だった。


 なんの前触れもなく、神様がいきなり抱きついてきたのだ。


「ちょ、ちょっと、神様!?」


「嬉しい……お主がそう言ってくれるなんて……もう絶対離さぬぞ。お主はワシだけのものじゃ……」


「か、神様……」


「50年の孤独はつらかったからのぉ……これからはお主がずっと、ワシだけのために傍にいてくれる……今のはそういう意味で言ったんじゃろう?」


「え、あ……」


 僕は少し困ってしまう。


 残念だが……今、神様に言ったのはそういう意味ではない。


 あくまで神様も僕の幼馴染なのだ。


 だから、そうである以上、夢、杏、翼や澪と同じように扱う。


 それが例え、神様であっても、だ。


 そうしなければ僕の決意があやふやになってしまう。


 だからこそ、僕は神様をゆっくりと僕自身から引き離した。

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