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バッドエンド 6

「う、うわぁぁぁぁぁ!」


「背中に気をつけるんじゃぞ~!」


 神様の間延びした声が穴の上方から聞こえる。


 背中? なんで背中……


 じゃなくて、なんだ、この穴? どこへ続いているんだ?


 もしや……地獄?


 ……そうか。今のは神様じゃなくて、悪魔だったのか。


 確かに、死後に会うのは神様か悪魔だ、ってさっきの奴もいっていた。


 と、なると僕が行くのは地獄ということになる。


 ……まぁ、なんかそれも妥当なような気もする。


 夢にあんなことまでさせてしまった僕が地獄に行くのも当然といえば、当然。


 諦めも着くというものだった。


「あ、あぁぁぁぁぁ……」


 それにしても長い、いつまで続くんだろうか。


 いい加減叫ぶのも疲れてきた。


 これで穴を抜けたら、そこは雪国だった、なんてことになったらロマンチックなんだが、そこはきっと血の池とか、針の山とかのおぞましい場所なんだろうな……


 そんなことを考えながら僕はそのまま落下を続けた。


 しばらくすると面倒になって叫ぶのもやめてしまった。


 そして、来るべき地獄への覚悟をして、心を落ち着けるよう努力した。


 来るべき、本当の意味での「地獄」のために……

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