先輩の秘密
王子候補、エリエル君登場!
「う~なんか緊張してきた…」
「そうね…」
「私もです」
3人は『王子候補』エリエル・オズ・スクワードに会いに彼がいる3年A組の教室に行くため廊下を歩いている。
「エリエル様ってどんな人だったけ?」
ルルーは1人呟いていた。そして3人は3年A組の教室の前に来た。
「ここが3年A組の教室ね」
エレナも緊張しているらしい。
「…なんか声を掛けずらいですね…」
マリアの言うとおりだっとルルーは思った。
「君達、そこで何立ってるの?」
3人は声をした方を向いたそしてエレナとマリアは驚いていた。ルルーは?の顔を浮かべている。
「「エリエル様!」」
(この人がエリエル様!…確かに見覚えがあるような…)
驚いた様子の2人にルルーは1人だけ心の中で確信した。
「で、君達は何をしているの?」
驚いた2人の顔をおもしろそうに見ながらその顔をルルーへと向けた。それにびっくりしたルルーは、あわてながらも事情を話した。
「そうか、それで君達はその噂の真相を暴きに来たんだね。確かにビレーシオ公爵令嬢ならば疑問を持ってもおかしくないか…」
4人は屋上にいた。教室の前ではやめたほうがいいというエリエルの提案だ。
「はい。それで本当に姫はいるのですか?」
ルルーがエリエルに問うとエリエルは何か小さく呟いていた。
「…でも彼女は出てくるかどうか…」
「あの…エリエル様?」
ルルーはいきなり何か呟きだしたエリエルに心配そうに声をかけた。
「ああ、大丈夫。質問の答えはね…『いるよ』」
あまりにもあっさりと答えたエリエルに3人は言葉が見つからなかった。そしてやっとマリアが口を開いた。
「本当に居るのでしたらそれは誰なのですか?この国の姫なのですか?」
エリエルは苦笑いを浮かべた。
「そうだよ、この国の姫だよ。僕の方から名前は言えないけど…彼女は昼休みに毎日図書館にいるよ、それが僕からのヒント」
3人は顔を見合した。
「エリエル様ありがとうございます!!」
「どういたしまして、3人ともがんばってね」
そして3人は不思議姫に会いに図書館へいそいだ。その頼もしい3人の背中を見つめていたエリエルが後ろに振り向いた。
「どうする?ティア、3人が会いに行くみたいだけど」
そこにはティアがいた。ティアはスッと目を細めた。
「私が噂の不思議姫だというのならば、それはしかたの無いこと…ふつうに彼女達と会うわよ…ただ、そこに隠された真実を分からないようにさせる、それでけよ」
そう言った彼女にエリエルは、
「確かに…彼女達を巻き込んではいけないしね、ティアも気を付けてね」
そう言って笑ったエリエルにティアは
「そうね、エリエルも気を付けて、…お父様達にも伝えないとね」
そう言って笑った。
今日の空は青空だった。こんな生活がずっと続きます様に、そうティアは願った。
エリエル&ティアのコンビは好きです!
さて3人のティアの出会いはどのようになるのでしょうか!




