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再び出会う

――お前が人殺しだとしても私達の子なのには変わらないのよ?――


――そうだ、だから安心しなさいルルー。――


――うん……ありがとうお父様、お母様。――






「ん…」

ルルーは目を開いた。

(夢、か…久しぶりに思い出したからかな?)

ルルーは隣にいたはずのティアとアリアがいないことに気付き周りを見回した。二人はすぐに見つかった。二人はソファーに座って紅茶を飲んでいた。




3人がいるのは村の宿。冒険者達がよく集うこの村では宿がたくさんあった。3人はその中の1つに宿泊している。




「あら、おはようルルー」

「おはよー」

ティアとアリアが起きたルルーに声をかけた。

「おはようティア、アリアさん」

ルルーも二人にあいさつをした。

「よく眠れたようね」

「うん!」

ティアは元気よく返事をするルルーにクス、と笑った。

(ティア、最近笑うようになったな~)

ルルーはそう思った。










「ティア様、ガースド・ベノムを発見いたしました。ケイド・アネントもガースド・ベノムと一緒に居りました」

「丁度いいわね…作戦変更、直ちに2人を捕らえなさい。けして油断しては駄目よ?」

「御意」



ティアはルルーとアリアを見た。

「私達も行くわよ」

ルルーとアリアは頷いた。

(いよいよ…)

ルルーはそう思いながらアリアに続いた。






「貴様ら、何者だ」

「再び牢獄行きです、ガースドベノム!」

ガースド・ベノムと陰との戦いが始まった。

「ククッ…ついに俺も牢獄行きかな?」

ケイド・アネントは戦いを見ていた。

「そのとおりよ、ケイド・アネント」

ケイド・アネントが振り返った。

「貴方様も着ていたんですか姫……おや?」

ケイド・アネントとルルーの目線が合った。

「…驚いた、お前が居たなんてな…邪神に取り付かれし娘よ」

ティアとアリアは驚いた。ルルーは笑った。

「久しぶりだねケイド…生きていたなんて、驚いたよ」

「ルルー、それってどういう意味!?」

アリアが声を上げた。ティアも驚いていた。ケイド・アネントはハハ、と笑った。

「おもしろい!娘よあの時の決着をつけよう!お前の中に眠っている邪神を呼べ!そして殺し合いをしようではないか!!!!」

ルルーは目を閉じた。それをずっと見つめていたティアが口を開けた。

「ルルー、後でいろいろと話してもらうけど…おもいっきりやって来なさい」

(ありがとう、ティア)

ルルーは思いながら目を開けた。

『「殺し合いを始めようか、お前には…消えてもらう!!」』

ルルーは地面を蹴った―――。

もうすぐこの物語を終わりにする予定です。

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