魔物出現
「ただいま~」
アリアが人間の姿で帰ってきた。ルルーは少し驚いていた。
「どうだったの?」
「アレはしっかり保管されてたよ、結構すごかった」
「そう…やはりね」
ルルーは首を傾げた。
「アレ?」
アリアは苦笑いを浮かべていた。
「アレというのは…時計よ」
「時計?」
「そう時計…普通の時計ではないけれど」
ルルーはまだ首を傾げていた。それを見てアリアはクス、と笑った。
「その時計はね、呪いの時計っていわれてるの」
アリアが言い、隣でティアが頷いた。
「呪い…」
「そう、私はその時計を手に入れなければならないの…ケイド・アネントよりも、ね」
「黒幕?」
ティアは頷いた。
「彼も時計を狙っている…だから…ッ!?」
「ティア?ど…ッ!?」
ティアとルルーは辺りを見回した。アリアも何かに気が付いて白狼になった。
「グオォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!」
「「「!?」」」
魔物がルルーたちの方へ襲ってきた。
「ドゥリ・ヴィラ・ラディエ」
ティアが攻撃魔法を放った。しかし魔物は避け、近づいてくる。
「メリア・リセル・クラヌ」
ルルーは火の攻撃魔法を放った。魔物に当たったがビクともしない。アリアが闇を操り魔物と戦っているが魔物は弱った様子がない。
「どうすれば!……こうなったら」
ルルーは目を閉じた。
「メリック・クレル・ビステル、森の精霊リアスよ我に力を!」
「リア・ルシク・ビア・ミレル、水の精霊王スイリンの契約者の命の下、我に力を!」
ルルーが強力魔法を、ティアが神力魔法を放った。
魔物が弱った。
「死ねぇ!!」
アリアの一撃で魔物は倒れた。
「何とか…倒せたね」
「そうね」
「つかれた~」
3人はその場に倒れこんだ。




