パートナー
(さて、いい情報を得られたことだし…どうしようかしら)
ティアは廊下を歩いていた。
表では庶民なのになぜ普通に廊下を歩けるのか、王宮は王族はもちろん大臣、王宮騎士、王宮侍女しか入れないためティアは普通に王宮に出入りができるのだ。だが、出入りは正面から目立つので裏口から入っている。結構大変なことだが王宮に入れるだけでもティアは満足していた。
「ティア様」
考え事をしながら歩いていたティアに隅から声を掛けられた。声を掛けたのはティアの専属侍女のカーラだった。
「どうしたのカーラ?」
「先ほど、アリア様が帰ってまいりました。」
「そう、アリアが戻ってきたのね」
「はい、只今ティア様のお部屋で待っているかと」
「分かった、ありがとうカーラ…また後でね」
「はいまた後で」
そう言って笑ったカーラにティアも笑った。そしてパートナーに会いに急いで自分の部屋に戻った。
「ティアー!会いたかったよー!」
ティアが部屋に入った途端にいきなり誰かが抱きついてきた。
「たったの1日だけだったじゃない」
ティアは抱きついてきた誰か…アリアに呆れた様に言った。
「1日は長いんだよ!」
「そうかしら?」
「そうなんだよ!!」
そしてアリアはずっとティアに抱きついていた。
ノックがした。ティアが「どうぞ」と言いそれを合図に扉が開いた。
「失礼します。ティア姉様、お父様が呼んでおります。姉様のご学友も待っているので早めに来て欲しいとのことです。」
「分かった、ありがとうフィナ。」
ティアは妹のフィナに微笑むとフィナも微笑んだ。
「行ってらっしゃーい」
「何言っているの?貴方も来るのよ」
「ええ~!」
「ふふ、アリアさんもいってきてください」
「フィナまで~!」
「ということで、行くわよ」
「ウワァァ-----。゜(゜´Д`゜)゜。-----ン!!!!」
「いってらっしゃいませ」
そしてティアは泣き叫ぶアリアを連れてルークのもとへ急いだ。
短めですいません。




