戦いの始まり
「「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!」」
魔術の塔からは沢山の悲鳴が上がった。
みんなが逃げ惑う中、1人の女子生徒は立ち尽くしていた。
「あっ……い…あ…てぃ…ティアーー!!!」
女子生徒…ルルーは叫んだ。
悲劇。それは国王ルークが2年A組の見学をしている最中に起きた。
まず、最初に異変に気付いたのはティアとルルーだった。
「?…」
「…?」
ティアとルルーは同時に空を見た。
「…ティア」
「ええ…何かがおかしい」
2人の様子にルーク、リンク、ユアン、エリエルは顔を見合わせた。
「!…これは…何!」
「狙いは?…」
そしてティアがルークの方を見た。見た瞬間ティアは動いた。
「お父様危ない!!」
ティアは勢いよくルークを押した。
「!?」
ルークは急いでティアを見た。だがティアを見た瞬間ルークは驚きと共に絶望した。
ティアには鋭い刃物が刺さっていた。血が下に向かってたれて行き、水溜りと様になっていた。
「「ティア!?」」
ユアンとエリエルも驚いていた。
「シア、リア!奴らを追いなさい!始末はまかせる!ルア!アリアを呼んできて!」
ティアの側から3体の陰が動いた。そしてティアはそれを見届けるとひざま付いた。
「ティア!しっかりしろ!」
「お父…様、お怪我は…」
「あぁ大丈夫だ、ティア!しっかりしろ!」
リンクは急いで知らせに行き、ユアンは他の生徒たちを安全な場所へと避難させていた。
「ティア!」
ルルーは急いでティアの元へ来た。
「ごめんなさいティア!私、私…!気が付いていたのに!」
「ルルー…のせいじゃ…ないから」
そしてティアは笑った。そしてエリエルろ見た。エリエルは頷いた。
「ティア、こっちは安心しろ。アクアもこっちに向かっている、アリアも居るらしい」
その言葉にティアは頷いた。ティアの傷は治療魔法で治っていた。だが、まだ力も入らず少し弱っているためルークに抱かれていた。
「お父様…」
「こっちは私たちに任せてお前はゆっくり休め」
ティアは頷いた。
「ルルー…任せるわ」
そしてティアは瞼を閉じた。すぅ…と寝息が聞こえる。それを確認したルークはルルーを見た。
「ルルー、我々に協力してほしい」
「素早く察知できたルルーの力を借りたい」
ルークとエリエルに言われたルルーは頷いた。
「…分かりました。ティアにも任されましたから、少しでもお力になれば」
そして戦いは始まった。
凄いことになりました。




