デビリン閑話③ 温泉の話
お魚をとる時に手がちょっとぬれるのはいいけど、体が全部ぬれるのはいやだ。
どのくらいいやかというと、雨がふった日には、おなかが空いていてもお魚をとりに行こうかお魚をとりに行くのを止めようか、ずっと考えるほどだ。
ずっと考えていると眠くなるので、たいていはお魚をとりに行かない。
ダンジョンのけん族になってからは、前よりそんなにおなかが空かないので、明日食べればいいかなって思う。
だから、ダンジョンに温泉っていうのができた時には、困ってしまった。
温泉は、妹がディオサンという生き物のために作ったんだけど、あったかくてにおいのする水たまりだ。
あったかい水はお湯といって、あったかい水たまりはおふろという名前だった。
私は一回見に行って、あったかくてもおうちに水たまりがあるのはいやだなと思った。
そしたら、妹とディオサンは自分からおふろに入っていったのでびっくりした。
わたしがびっくりして見ていると、妹はデビリンのおふろもあるよと言って、ぬれた体で私のおしりに抱きついて、ぐいぐい押した。
ぐいぐい押すのはいいけど、押すときは体をふいてから押せばいい思う。
なぜかというと、私のおしりの毛がぬれるからだ。
妹はそのおふろのわきまで私を押していって、デビリンも入りましょうと言った。
私は体がぬれるのはいやなので、グワッと口を開けて怒った。
すると、妹は笑いながら口の中に頭をつっこんできた、口の中でオーフーローってさけんだ。
頭に声がひびいてうるさかった。
もし私が妹が口の中に頭を突っ込んいるのに気がつかなくて、口をバクンって閉じたら、妹の頭が取れてしまうのに、妹はあたまがよくないので、そのことがわかっていない。
生まれた巣穴のお母さんが、えものはころしたらおのこしししないで食べなさいと言っていたので、もし妹の頭が取れたらかなしいけど、私はまちがってえものになった妹を食べなくちゃならない。
妹は妹じゃなくても、お肉がついていなくて骨ばっかしなのでおいしくないと思う。
どうしても食べなきゃいけないとしたら、ディオサンの方がおいしそうと思った。
お肉がいっぱいついているので、ビロビロをおのこししてもいいなら、おなかがすいていてお魚がないときだったら、ちょっと食べてもいいかもしれない。
でも、ディオサンは妹と仲がいいので食べません。
妹は口から頭を出したけど、まだグイグイ押すので、私は姉だからやれやれ妹はしょうがないなと思って、あきらめておふろに入った。
おふろはとても気持ちが良かったので、私は気に入った。
あったかくなったので、私は眠くなっておふろの外の岩のところに頭をのっけてちょっと眠った。
おふろはぬれるけど、雨にぬれるのはいやだけど、おふろでぬれるのはいやじゃないと思った。
私が入ったおふろは、妹たちが入ったおおふろの横にあって、私せんようのおふろです。
せんようというのは私だけしか入っちゃだめということで、おふろに入りたいと思った。らいつでも入っていいんだよと妹が言ったので、私はうれしくて顔をなめた。
妹はきゃーと言って、そのあとすぐに顔を洗った。
ちょっとしつれいと思う。
おふろから出ると、妹とディオサンが私の体をゴシゴシ洗った。
あわがいっぱい出たのでびっくりした。
そのあとあわを流して、体をブルブルして水をとばした。
まだ毛がぬれていて、ちょっといやだなと思ったけど、ディオサンが風のま法でかわかしてくれたので、いやじゃなくなった。
温泉に入ると毛がふわふわになる。
毛がふわふわなのはいいことなので、私は温泉には毎日入った方がいいと思う。
そのあとに温泉のお湯のにおいがちがうのになった。
前のお湯よりこっちの方がにごっていてくさいけど、すぐになれた。
体のつかれが取れるのでお魚をとりにいったあとにはこっちのほうがいい。
問題は、前は毛がすべすべになったけどこっちはちょっとゴワゴワになることだけど、さいごに毛がふわふわになる水をかけると前よりふわふわになるので大丈夫。
お湯が今のにおいになってから、私がおふろに行くと、妹やディオさんや妹の家族じゃない人が入っていることがあるけど、私はおふろに入りにきたので、気にしないで入る。
顔は見たことがあるし、みんなデビリンだーって言ってかんげいするので、入ってもいいと思う。
妹はそういうのをお風呂友だちっていうんだよと言った。
ひとつだけ残念なのは、主があまりおふろに入らないことだ。
体がぬれるといやな気持はわかるので、おふろはちがうよと言ったけど、主はコア分体なので必要がないんだよって言ってた。
でもたまにはいっしょに入ってくれるので、今まで3回いっしょに入った。
私は、毎日入るおふろも大好きだけど、主といっしょに入るとおふろが一番気持ちいいので、次にいっしょに入るのをとても楽しみにしている。




