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作者: 黒猫

青い空。それ以外私は見たことがない。全てを包むような綺麗な青が空に張り付いている。比喩では無い。空という名の天井は私たちをこの場所に留めている。ここには草や花など美しい自然は何も無く、ただ青く塗られた天井だけが唯一美しいと思わせる色をしている。

誰もここから出ようとは思わない。ここには楽しみや喜びは何も無いが悲しみも苦しみもない。ある時、壁を破った者がいた彼はただ1人でどこかへ走り去った。すぐに壁は直されて彼は異端者と罵られた。

そんな彼が最近帰ってきた。彼は羽を失って頭の輪っかも割れていた。そんな彼の姿を見て誰もが外を拒絶した。それでも彼は言う、箱の外は緑が豊かでニンゲン達が幸せに暮らしていると。誰もが外を羨んで次々に箱を出ていった。しかし私は知っている、苦しみから逃れた者達がこの箱に来るということを。

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