病への誘い
誰に言われたのでもない。僕は僕に嘘をつくことにした。彼女も居るし友達もいると。ああ、これが、本物なんだと!文化祭が近づいてきた。僕は1人で回った。誰も誘ってはくれない。担任はそれをみて1人でも楽しそうだからとかぬかしやがった。まあ、いい。人にあわせるのは苦手だ。そう言って1人でまわった。この後、初めての補習を受けることになる。文化祭が終わり、中間テストがきてしまった。僕は頑張らなかった。もう、なにもかもどうでもいい思った。その結果補習を受ける事になる。補習は授業後の、夜の7時まで行われた。まだ良心的な時間だと思ったが、暗く長い田舎道を僕は恐ろしく思った。ここが都会ならそれでよきだろう。そう思いながら1人で夜道を帰った。
1人ぼっちだ。そう、僕は改めて1人だと理解した。僕が全て悪いらしい。
時はさらに流れて卒業式が近くなる。卒業式の練習とやらに巻き込まれた。しかし、それより僕はその前にあったテストでの出来事で頭がいっぱいだった。テスト前の話である。僕のカバンかはを保健の先生が雑巾のかけてある場所へと置いた。それが気になってテスト所では無い。その雑巾は化学の実験の時に薬品を拭いたりしていた雑巾である。その事で不機嫌になっていた僕をさらに地獄に突き落としたのは担任だった。卒業式の練習がいやだからそんな顔をしているのだろう。そんなの卒業生が可哀想だと切れた。理由も聞かずに怒鳴りつけられた。それから僕は自分のカバンが汚く思えた。ここから僕は病へと誘われた。不潔恐怖症からカバンを触りたくなくなった。壊れかけの心はぶっ壊れてしまったのだった。何度も何度自殺未遂を繰り返す。だが、実際に死ぬことは出来なかった。