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黒魔女裁判から始まる白魔女とのオフホワイトな日常  作者: 旧プランクトン改めベントス
第1戦:健康でサブカル的な最低限度の(子供らしい)生活
17/19

15 魔女と悪魔は眠ってしまった!▼

区切りの都合で、今回はかなり短めになっています。


 人魚が持って来たもこもこのパジャマに着替えた魔女がリビングに戻ると、すっかり部屋は片付いていました。

 人魚・イブキ:「わ~、片付けるのが早い!さすが!」

 まだ脚にウロコが残っている人魚がぱちぱちと手を叩きます。手に残る水かきもぺちぺちんとふわふわした音を立てます。


 ヤマト:「お風呂、お先にいただきました~。」

 鬼・ショウ坊:「お前専用の風呂だから先も後も無いぞ。」


 ヤマト:「え?」

 鬼・ショウ坊:「は?」


 ヤマト:「…レスさん、ショウさんに何かしました?状態異常【混乱】がかかっている」

 悪魔・レス:「どちらかというとかかっているのは君の方だよ!」



 ☆ロード中…☆



 悪魔・レス:「それにしても…その服、可愛いね。暖かそうだし、良い物貰えたね。」

 人魚・イブキ:「でしょ~?ほら、フードの所に猫耳付いてるんだよ!」

 人魚が魔女にパーカーのフードを被せます。


 悪魔・レス:「本当だ、凝ってるね。もこもこしてて着心地も良さそうだね。」

 悪魔が優しく声を掛けると、魔女は嬉しそうに目を細めました。


 ヤマト:「…吸います?」


 悪魔・レス:「…何て?」


 ヤマト:「猫みたいに、吸います?」

 悪魔・レス:「…吸わない。」

 ヤマト:「ちぇ~。」


 人魚・イブキ:「私がよしよししてあげるからね。」

 人魚が苦笑いして魔女を抱き締めます。


 鬼・ショウ坊:「通常運転かどうかは知らんが、やっぱりちょっとおかしいんじゃないか?」

 吸血鬼・イターシャ:「そうかしら、でも入浴中は何もなかったわよ。」

 悪魔・レス:「今は特に状態異常がついていないようだし…」


 大人3名が心配する中、人魚はハッとしました。

 人魚・イブキ:「ヤマトちゃん、もしかしてお眠?」


 悪魔・レス:「ああ…そういえばたくさん食べてお風呂に入った後だから眠くなるかもね。元は成人と言え、今は子供で体力がない状態だからね。イブキ、貸して。」

 人魚・イブキ:「へっ?う、うん。」

 悪魔はひょいと魔女を抱き上げると、ベッドに寝かせて毛布と掛布団を上に掛けてあげました。


 吸血鬼・イターシャ:「レス…やっぱりあなた、長男というより親だわ。」

 悪魔・レス:「そうかな、よく弟にしていた事なんだけど。」

 そう言いながら、ベッドサイドに腰を下ろして魔女の布団をとんとんと優しく叩いています。魔女は悪魔にセクハラする間もなくだんだん目を閉じていき、寝息を立て始めました。


 鬼・ショウ坊:「白魔法使わずに即入眠させるってやっぱすごいな。」

 人魚・イブキ:「そうだね、さすがレス君。」

 小声で称賛する鬼と人魚は、さっきから黙っている吸血鬼の方を見ました。


 吸血鬼・イターシャ:「…。」

 なぜかやたら穏やかな笑顔を浮かべているので、鬼たちも彼女の視線の先に目を移します。


 悪魔・レス:「zzz…」

 悪魔が布団と毛布を2重にした端を枕にしてそのまま目を閉じていました。

 鬼・ショウ坊:「お前も寝るのかよ!」


 吸血鬼・イターシャ:「何だかんだで初夜なんだからこのまま寝かせてあげましょう。」

 鬼・ショウ坊:「言ってる場合か!」


 人魚・イブキ:「初夜かどうかはおいといて、レス君疲れてるだろうし、このまま寝かせてあげようよ。幹部の緊急招集は城中に伝わっているし、教会もしばらく閉めて問題無いと思うよ。」

 鬼・ショウ坊:「そうだな、施錠はしてきたしこのままにしておいてやるか。」



 ☆ロード中…☆


次話は場所が切り替わって、勇者と第3勢力のお話です。

第3勢力は、きっと縁の下の力持ち的な良い仕事をしてくれるでしょう。


え?勇者?

この話、ざまぁ要素には欠けているのでねぇ…。


だって、ヤマトからすれば勇者達がボコされているのを見て愉快には思えないでしょ?

「やめてっ!ブランシェがこれ以上傷つくの、耐えられないっ!」


異端審問官のオッサンがボコされても…。

「ふーん…死ぬ前に悪魔と付き合う口実、教えてくれて良かったよ。」


………そろそろ文字数稼げたかな(心の声)。

ではまた。

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