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黒魔女裁判から始まる白魔女とのオフホワイトな日常  作者: 旧プランクトン改めベントス
第1戦:健康でサブカル的な最低限度の(子供らしい)生活
12/19

10.【実績】言葉のナイフ  を解放した!▼

(前回のあらすじ)


 ・ゴーレムが仲間になりたそうにこっちを見ている!▼

 ・魔女はどうする?

  握手する

  無視する▼


 ・ゴーレム:「僕の事を醜いと思ってるんだろ!」▼


 ・ゴーレムの「力をためる」!ゴーレムの厄呪が上がった!▼

 ・魔女は特殊呪文「(大人の事情で見せられない3文字)」を唱えた!▼

 ・会心の一撃!ゴーレムは戦意喪失した!▼


 ・ゴーレムは継続ダメージを受けている!▼

 ・心優しい大人達の「慰め」!▼

 ・ゴーレムの体力・精神値が復活した!▼

 ・ゴーレムと魔女は仲直りをした!▼


 ・魔女は特殊呪文「(見せられない3文字)」を唱えた!▼

 ・ゴーレムは逃げ出した!▼


 ・以上が前回のタイトル回収の流れです。セーブしますか?

  はい▼

  いいえ


 セーブしています…----------------------------------------------------


 魔女は【実績】言葉のナイフ を解放した!

 *解放条件…エリアボス2名以上を5文字以内で弱体化させる




 亡霊騎士・ハース:「よ、良かったですなぁ!アークさえ認めればもう10名全員一致で合意がなされたとしてよろしいでしょう?」

 魔狼・カロル:「あ、ああ!最初はどれ程の時間を要するかと思っていたが、まさか本人自らここまで来るとは思ってもいなかったからな!」


 魔王・インペリアル:「そうだとも!我輩、アークのあんな信頼を寄せた顔を久しぶりに見たぞ!」

 ゴーレムが去り、その後、大人達は非常に何とも言い難い空気を取り繕うかのようにわざと明るい声で話し始めました。


 鬼・ショウ坊:「(アーク…憎しみとは別の部分でチョロい所があるな。)」

 悪魔・レス:「(地下から出て来るだなんてよっぽど危険だって警戒してたんだろうけど…別の意味で隙を突かれたね。)」

 吸血鬼・イターシャ:「(いつの間にか強引に合意が議決されてしまったわね。もう覆せないわ。)」


 そろそろと大人達は席に戻ります。

 魔女もひょいっと椅子に飛び乗りました。

 ヤマト:「今更ですが、確認したい事があります。」

 魔王・インペリアル:「ああ…もう何でもこい。」


 ヤマト:「先入観であっ君は男の子だと思っていましたが、実は女の子だったとかありませんよね?もう女の子だったら私、本当に酷い事したかもしれない…」

 魔王・インペリアル:「…男でもあれは傷つくと思うぞ。実際に彼は傷ついていたじゃないか。」


 魔王達がげんなりとした表情で魔女を見ます。が、魔女は心の中で「やっぱり男の子なんだ、良かった」とホッとしています。


 魔狼・カロル:「あの体力値の減り方を見ただろう?歴代勇者の聖剣より貴様の一言の方がダメージ入っていたんだぞ。」

 ヤマト:「だから自己修復が出来るけどレスさんがヒールをかけて手伝ってたんですね。」

 悪魔・レス:「そこはちゃんと見てたのね?!」


 ヤマト:「白系支援職からの経験則で言うと、体力がある人とか自然治癒力が高い人ってヒールが逆に悪影響及ぼす場合もあるじゃないですか。だからその両方満たしてるあっ君に躊躇なくヒールかけるってよっぽどの事態なんだろうなって。」

 悪魔は何度もうなずきました。


 ヤマト:「なるほど~…あっ君の弱点がセクハラをされる事で、魔王様の弱点がセクハラを指摘される事なんですね。つまり、ムチムチなエロいお姉さんにビキニアーマー着せればそこ2戦は多少有利に進められると。」

 魔王・インペリアル:「本当に勘弁してくれ…」

 魔狼・カロル:「ま、魔王様?!」

 やはり弱点らしく、話題を振るだけで魔王には効果抜群のようです。彼の右腕である魔狼が魔王を支えます。


 ヤマト:「例え話ですよ。今の勇者パーティーには聖女のブランシェと彼女に夢中な少年達しかいません。えっちなお姉さんが入る事は無いでしょう。」

 鬼・ショウ坊:「お前も抜けた事だしな。杖で魔王様を倒すと意気込んでたのを聞く限り、パワー的にも主戦力だったんだろうし、新しく入れるとするなら男を選ぶ気がする。」

 人魚・イブキ:「そうだね。私が勇者でも、ヤマトちゃんの代わりだったら専門にプラスしてある程度戦える男の子を選ぶ気がする。残りは聖女を中心に分担すれば、よっぽどの無理をしない限り仕事量も増えて経験値稼ぎにもなるし、コスパは良い。」


 ヤマト:「ああ、じゃあ魔王軍の圧勝ですね。」

 魔王・インペリアル:「…なぜだ?イブキの軍指揮はかなり当たるはずだが。」

 人魚も不思議そうに首を傾げています。


 ヤマト:「ブランシェはつるぺたさんなので、現在イターシャさん・ショウさんが主に稼いでるおかげで魔王軍は優勢です。そして私も…あと3,4年もすればEカップになるので、胸の大きさでは勝って」

 悪魔・レス:「そういう話で勝敗決まるわけじゃないよ!」


 人魚・イブキ:「私は戦力外、私は戦力外、私は戦力外…Aカップに人権は無い。」

 吸血鬼・イターシャ:「イブキが病んでるわ!」

 地獄絵図です。


 ヤマト:「何を言ってるんですか、イブキさん!小さいカップだと下着も可愛いデザインが多めじゃないですか!大きくなると大人なデザインが多くなって、かわいい系が少なくなるんです!」

 吸血鬼・イターシャ:「そっ、そうよね!イブキ、可愛い物が好きじゃない!良かったわね、下着も可愛い物を着けるとその日はハッピーな気持ちで」

 人魚・イブキ:「何その大きさでデザイン変わる法則?!私、知らないんだけど!どこの世界線のお話?!」

 地獄絵図です(2回目)。


 鬼・ショウ坊:「馬鹿ッ、逆効果だ、ヤマト!」

 人魚・イブキ:「ショウ君…Bあるんだよね?何か余裕そうに言うって事は知ってたんだね?!」

 鬼・ショウ坊:「知るかよ!」

 地獄絵図です(3回目)。


 なお、この数時間後、暗黒海は魔界沿岸域が原因不明の大荒れだったそうです。



 ☆ロード中…☆



 トラブルはありましたが、ようやく長い食事も終わりました。

 魔王・インペリアル:「さて、次にすべき事だが。」

 ヤマト:「はい。」


 魔王・インペリアル:「部屋の準備が整ったようなので、引っ越しだな。」

 魔王は手元の水晶板を確認しながら言いました。


 ヤマト:「私のお部屋ですか?」

 魔王・インペリアル:「そうだ。レスとショウ坊の部屋を広げて、2人の部屋から好きにお前の部屋へ出入りする事が出来る仕組みになった。」

 悪魔・鬼:「(当然のように住民には何の報告も無く部屋を改築されたんですね。)」



 ☆ロード中…☆



 ~黒魔女の魔物図鑑②~


 ●【厄呪のゴーレム】アーク(呪族/邪神-複合・集合形)


・四天王最強にして第9戦ボスだが、魔核を持たないため魔族とも魔物とも言い難い存在。ただ自らの身体を構成する魔族・魔物が人間を恨んでいるため、その感情に突き動かされて魔王軍に入った。魔王に次ぐポジションなのは、様々な種族の良い所どりをしている彼の強さのせい。


・基本的に悪意・恐怖・絶望などを糧として身体を動かすエネルギーだけでなく魔力にも変換でき、身体の一部が経年劣化などで欠けても自己修復機能で戻る。ただ、それだけ負の情緒に強く依存している体の構造により、自分が受けた精神的ダメージはそのまま体力を消耗させてしまう。そのため、基本的に魔王城の職員は彼を刺激しないように普段の3倍気を遣っている。


・普段は体力の消耗を避けるため魔王城の地下に引きこもり、魔王城のあらゆる場所に目と耳の代わりである身体の一部を設置して情報を得ている。その中心が彼の眷属である、動くビスクドールのグレイス。


・少数精鋭の対戦方式がとられる前の時代、人間が魔王軍兵士の死体から引き出した臓物や血肉を原料に生物武器のような物の開発を試みた結果、出来た人形。人間も魔族も元は神の創造物なので、同じようなものを人間が創り出した事に神は立腹し、その人形に神と魔・生物の中間的な存在にしてしまう程の力(相手のトラウマを引き出し、恐怖と絶望しただけ継続的に体力を削る強力なデバフ)を与えた。


・本気を出せば魔王城を乗っ取れる能力の持ち主でそれに見合う裁量も与えられているが、身体に染みついた魔王軍幹部への忠誠心と愛国心により、魔王や同僚の言う事を素直に聞き、友好的に接する。


・男女・種族に関係なく身体が使われているが、本人は男だと認識しており、知能は平均、魔力量・体力は体積の割合別の合計だと言われている(魔界調べ)。作り物のゴーレムである以上、彼自身の個性といったものはあまり無く、強いて言えば裏でいそいそと自分磨きに力を入れる可愛い所があるツンデレという点。


(ヤマトめも)

・元々は人間界で生まれたけど、少数精鋭方式の決議が行われた際に先代の魔王が連れ帰ったらしい。


・魔攻撃も武術も得意でマルチな戦闘を行う。ただ、どの方法にも共通して、トラウマを想起させたり無気力感を表出させたりと精神面に干渉する黒魔術をかけて苦しめる。神が与えた呪いの力は凄まじく完全に防ぐことは出来ない。あっ君にデバフのメカニズムを聞くまでぶっちゃけ私も対策方法を知らなかった。


※アークのデバフのメカニズムと、ヤマトになぜアークのデバフが効かないのかという理由は、後にヤマトが魔王城ガイドを作るのでその時にまとめます!

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