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黒魔女裁判から始まる白魔女とのオフホワイトな日常  作者: 旧プランクトン改めベントス
第1戦:健康でサブカル的な最低限度の(子供らしい)生活
10/19

8.【ゲリラクエスト】厄呪のゴーレムが現われた!▼


 悪魔・レス:「彼は四天王のゴーレムだよ。」

 悪魔がそっと耳打ちします。

 鬼・ショウ坊:「あいつが1番人間に恨みを持ってるからな。ヤマト、態度に気を付けろよ。死ぬだけじゃ済まんぞ。」

 ヤマト:「…。」


 ゴーレムは魔女を指差しました。

 ゴーレム:「黙って聞いていればすぐ調子に乗る。魔王様やハース団長、レス様、ショウ坊様を何だと思っている?寛容なご慈悲によって助けられていると考える能も無いのか。」

 ヤマト:「…。」


 ゴーレム:「大体、魔女狩りだ何だと言い訳を並べた所で、それは人間界の都合だ。僕達が知った事じゃない。この神聖な場所に人間の文化を持ち込むな。」

 吸血鬼・イターシャ:「アーク、落ち着いて。」

 ゴーレム・アーク:「イターシャ様、あなたは人間というものをご存知ないからそういう事が言えるのです。人間は!こんな弱い見た目をしていながら傲慢で自己中心的な考え方をし、邪知暴虐を繰り返すどうしようもない輩なのです。」


 ゴーレムはフードの奥から魔女を睨みつけています。

 魔王・インペリアル:「アーク、お前は人間に苦しめられてきたから気持ちは分かるし、人間であるヤマトの事を憎く思うのも当然の事だ。しかし、もう時代は変わった…我輩の両親やその周りで支えてくれた者達のおかげだ。もちろん、アークも含まれている。」

 ゴーレム・アーク:「…。」


 魔王・インペリアル:「もう一度、あの時とは違う生き物として人間を見てくれないだろうか。勇者パーティーはあの時の人間だ、しかし、ヤマトは違う。」

 他の魔王軍幹部たちもゴーレムの様子を伺います。ゴーレムは魔王に対しては弱いのか、うなずきました。


 ゴーレム・アーク:「…そこまで仰るならそうしてみます。まあ、人間は人間、滅ぶまでその性は変わらないでしょうけどね。そこまできたら魔王様たちも絶対考え直してくださる事でしょう。」

 悪魔・レス:「じゃあ、アーク君…!」

 安堵の表情を浮かべた悪魔に対し、ゴーレムは「悪いですが、彼女となれ合う気はありません」と言います。そう簡単にはいかないようです。


 ゴーレム・アーク:「レス様、今からこの魔女が僕達の知っている人間とそう変わらない事をご覧に入れましょう。魔王様、今よりお目とお耳を汚してしまう事をお許しください。」

 魔王・インペリアル:「ん…おう?」


 ゴーレムは、ばさっとフードを取りました。


 包帯の隙間から痛々しい程に粗く縫われた顔が姿を見せます。肌の色も質も違えば、両目の色も耳や眉の形も高さも違い、鼻や口は縫い目や違う種族のものをくっつけられたために歪んでいます。

 決して彼を構成する肉体は腐っていないものの、腐りかけのアンデッドと同じ生前の強い念でやっとつながっているような身体におぞましさを感じ、勇者達は皆その顔を見るだけで必ず食べた物を戻してきました。


 ゴーレム・アーク:「おい、どうだ?」

 ゴーレムが自身満々なのもそのはず、彼を構成するもの全てが人間に対して強い殺意と恨みを持っており、その似通った思いを無理につなぎあわせる禁術の影響で、デバフだけなら神にも匹敵するほどなのです。人間に対してのみ効く強力なデバフは、厄や呪いとなって体・精神を容赦なく蝕みます。


 ヤマト:「…。」

 ゴーレムが今から魔女をどう糾弾するつもりなのか魔王達はすぐに察しました。


 一気に緊張した空気の中、魔王達の視線を浴びて魔女は目をぱちくりとさせました。


 ヤマト:「どうって?」

 ゴーレム・アーク:「はあ?!」

 魔女は「何言ってるか分からない」と言いたげに首を傾げただけで、けろっとしています。これまでどんなデバフ対策が打たれた装備をした勇者パーティーも苦しめる事に成功してきたゴーレムは困惑しました。


 ゴーレム・アーク:「じゃあ…これでどうだよ!」

 ゴーレムはマントを脱ぎ捨て、首元の包帯を荒々しく外します。シャツもボタンをぱぱっと外し、魔女にいくつもの縫合後を見せます。


 その時、魔女は目をかっと見開いた後、ふいっと顔を背けました。

 魔王達:「っ!」


 やっと自らのデバフが効いたのかと思ったゴーレムは勝ち誇ったような顔で、魔女に近づきます。

 ゴーレム・アーク:「おら、どうした?こっち見ろよ!お前達人間がやったんだろ?」

 ヤマト:「やあっ!」


 ゴーレム・アーク:「何被害者面してるんだよ!お前らが面白がって魔族の死体をちぎって合わせて僕を作ったんだろうが!」

 ゴーレムは魔女の髪を引っ張り、自分の方を向かせました。


 ヤマト:「えっちです!」

 ゴーレム・アーク:「目を背けるな、お前は人間だ!魔王様が何と仰ろうと、お前達人間がしてきた事は拭えない!…って、は?」

 怒りに任せて叫んでいたゴーレムは、急にスッと冷静になりました。


 ゴーレム・アーク:「…何て?」


 ヤマト:「えっちです…私、確かにお兄様が最初だったら他の魔族のモブおじさんに犯されても良いって言いましたけど、やっぱり男性のストリップを直視するのは恥ずかしいです!」

 ゴーレム・アーク:「…は?」


 ゴーレムは魔女から手を離しました。魔女は顔を手で覆いつつも、指の隙間からゴーレムを見ています。


 ヤマト:「何か…色も色素沈着が進んでて嫌です。」

 悪魔・レス:「なっ、何の話かなぁ?!」


 魔女は首を左右にぶんぶんと振りました。

 ヤマト:「私、露出狂の手のものが1番苦手なんです!犯すならちゃんと私を襲ってください!犯さないならちゃんと服着てください!」

 悪魔・レス:「ヤマト、自暴自棄にならない!」


 ヤマト:「分かりました、イターシャさんのジャケットがあるから乱暴出来ずにいるんですね?!」

 魔女は震える手で羽織っているジャケットの襟を持ちました。

 吸血鬼・イターシャ:「脱がなくて良いわよ!そのまま!」


 一瞬にしてカオスになった状況が呑みこめず、ゴーレムは困ったように魔王を見ました。

 ゴーレム・アーク:「魔王様、これは…」

 魔王・インペリアル:「アーク…この女に当たれば当たる程お前が傷つくぞ。」


 ゴーレム・アーク:「…ど、どういう意味でしょうか、魔王様。僕は、人間の所業・残虐さの全てが赦せません。その上で正義を振りかざし善人面をする人間を止めるためならば、もうこれ以上魔族・魔物を傷つけないためならば、僕はどんなに傷ついたって構わないんです!そのために僕は今までも」

 魔狼・カロル:「違う、今までアークが見てきたような人間とは別の意味で傷つくと仰せなのだ。」

 ゴーレム・アーク:「へっ…?」


 呆気にとられるゴーレムに、魔女は人差し指を突きつけます。

 ゴーレム・アーク:「うっ…な、何だよ。」


 ヤマト:「…あなたは元魔王軍の兵士でこの方々の部下だったんですよね。なぜこんな大勢の上司の前で服を脱いで恥ずかしくないんですか?」

 鬼・ショウ坊:「は?そこかよ?!」

 邪竜・プレリュード:「ヤマトもさっきまで脱ぎかけていたがな。」


 魔女は眉根を寄せて立ち上がりました。ゴーレムは呆然と立ち尽くしています。魔女はシャツを拾い上げて軽くはたき、ゴーレムの肩に掛けます。

 ヤマト:「あなたはそういう事をしなければならない程価値が低い存在じゃないです。」

 ゴーレム・アーク:「さ、触るなっ!」

 ゴーレムはハッとして魔女の腕を払いました。


 ヤマト:「じゃあ自分で着ましょう?」

 ゴーレム・アーク:「うるさい、命令するな。僕のこの姿を醜いと思っていて恐ろしいくせに、強がらずとも」

 ヤマト:「醜い?あなたは美男美女の詰め合わせじゃないですか。恐ろしい?あなたはここで少なくとも9名から愛されているという事と、そんな魔族の人達を守るために誇りを持って働いている事を初対面の私に示してくれたじゃないですか。」

 ゴーレムの動きが止まりました。


 ゴーレム・アーク:「どういう…」

 ヤマト:「確かに死体を弄び本人を冒涜するような真似で良くない事だと人間の私でも思います。でも、あなたの身体のパーツを構成している魔族さんの良い所を全て縫い合わせてあなたが出来ているように見えます。そんなあなたの何人・何十人のお父さんお母さんの思いで出来たあなたが醜いわけないでしょう?」

 ゴーレム・アーク:「…。」

 魔王軍幹部:「…。」


 魔女はゴーレムの顔をまっすぐ見据えました。


 ヤマト:「(某所は除いて)お肌が綺麗で手入れが行き届いて素敵…普段から身体を大事にしているんですね。ずっと一緒にいる内に愛情って実感が無くなってしまうものなのに、あなたは自分の身体を作っているお父さんお母さんを生まれてからず~っと大事にしているんですね。」


 ゴーレム・アーク:「あ…やっ、えっと。身体の主というか…その、魔王軍幹部だと人間だけじゃなくて色んな方面に魔界代表として会う役割もあるしさ、最低限の手入れはしておかないとって思って…ほら、戦闘順も僕の次がラスボスである魔王様だし?やっぱり他の幹部の方々の顔に泥を塗るわけにはいかないから、さ。」

 ゴーレムが必死に言い訳するのを魔女は何度もうんうんとうなずいて聞きます。


 ヤマト:「その上で、親さんの悲願を果たしてくれているんですよね。だから人間である私を恨む事も当然だと思います。体の継ぎ目から良くない気配が出て、視界に捉えた私を苦しめようとするのも感じます。でも、だからといって大事な身体を貶めるような事はしないでほしい。」

 ゴーレムはギリ、と歯を噛みしめました。

 ゴーレム・アーク:「…うるさい。」


 ゴーレムは魔女に背を向けました。

 ヤマト:「?」


 ゴーレム:「……1度しか言わないから聞け。僕の名はアーク。この身体をつなぎ合わせたサイコ人間がそう呼んでいたんだ。敵兵の死体の詰め合わせが魔の世界の終焉に造られる『箱舟アーク』なんだと。軍人・市民関係なく全滅させる気だったんだよ、あいつら。でも魔王様はこの名前を『故人からの贈り物』だって褒めてくださったんだ。だからこの名前もそう悪いものじゃないなと思ってさ…人間から呼ばれるのはシャクに触るが、お前なら許す。」


 ヤマト:「そう…よろしくね、あっ君。」

 ゴーレム:「はああああ?!何でそうなるんだよ!」

 ゴーレムはばっと魔女の方を振り返りました。


 ヤマト:「シャツを着せようとしたら何となく弟に思えてきて…それに、人間からはアークって呼ばれたくないみたいだし。」

 ゴーレム:「うるっさいな!」

 魔王達は、初めて見るゴーレムのまるで反抗期の少年のような反応を微笑ましく思いました。


 ヤマト:「あと、レスさんが『あなた』って呼ぶのはよろしくないって言っていたのを思い出しました。」

 悪魔・レス:「それはそういう意味じゃなかったからでしょ。」


 魔王達の中でこの2人は、反抗期の少年と母親という構図から反抗期の少年と思春期の痴女という構図に替わりました。


 ヤマト:「嫌なら何て呼べば良いか教えて。」

 ゴーレムは何やらぶつぶつと言った後、舌打ちしました。


 ゴーレム:「仕方ない、その呼び方で認めてやる!レス様に感謝しておく事だ!」

 ヤマト:「お兄様、だ~い好き♡」

 悪魔・レス:「はいはい。」

 ※3「魔王城の人質枠採用で就職したよ」本文・第3場面

 ゴーレム:「何が『お兄様』だ、ふざけんじゃねぇぞ、お前!レス様に対して何て口の」

 ヤマト:「あっ君…邪魔すると器の小ささが露呈してせっかくのイケメンが台無しだよ?」


 魔女の言葉に、ゴーレムははっとします。思い出したくない数秒前の事が脳を高速で駆け巡ってしまいます。

 ゴーレム:「うるっせぇよ!レス様もこの僕もお前みたいなガキをそういう目で見る事なんて無いからな!バーカ、バーカ!」

 悪魔・レス:「(…アーク君もかなり子供っぽいと思うんだけどね。)」

 精神で身体がつながれており、精神的にダメージを受けると体力を削られるゴーレムは魔女の指摘1つ1つに大変なダメージを受けているようです。

 ※第9戦進出の平均レベルは105前後。普通、レベル30の人間ではダメージを与える事すら絶望的。


 魔女は顔を真っ赤にするゴーレムを見据えます。

 ヤマト:「何か勘違いしてない?」

 ゴーレム:「はあっ?!」

 魔王軍幹部:「(なぜさらに煽るような真似を?!)」

 大人達はヒヤヒヤして見ています。


 ヤマト:「私は、レスさんを好きなあっ君から見て、レスさんが私に優しくするのは面白くないという意味で言ったんだけど。」

 ゴーレム:「…あ?」


 魔女は8歳にしては細く整い過ぎた眉を少し下げてハの字にしました。

 ヤマト:「あっ君のその言い方だと、あっ君は私の事が気になっていて、レスさんと私が仲良くするのが面白くないみたいに聞こえるんだけど。」

 ゴーレム:「う、うっ…!」

 いよいよ二重の意味でゴーレムは苦しそうです。

 悪魔・レス:「(地雷を連続して投下しないで?!)」

 悪魔は気が気でなりません。


 ゴーレム:「そ、そんなわけな」

 ヤマト:「もしそうだったらごめんね、さっきのは私からレスさんへの一方的な恋慕というより、純粋に『ありがとう』より『大好き』って言葉の方が感謝が伝わるかなという理由からそういう言葉選びになっただけなんだよ。」

 ゴーレム:「そんな気遣いいらねぇよぉぉっ!普通に『ありがとうございます』つっとけ!」

 ゴーレムはほぼ気合で自己修復をしました。この機能のおかげで基本的に彼はヒーラーいらずなのです。


 ヤマト:「あっ君、それは違うよ。」

 ゴーレム:「ああ?!」


 ヤマト:「あのね、『ありがとう』って言葉は、大して感謝してなかったり相手の事をどんなに憎んでいたりしていても簡単に伝えられるものなんだ。それは、その対義語の『ありがたくない』とか『余計なお世話だ』って言葉よりも使いやすいから。」

 ゴーレム始め他の大人達は首を傾げました。


 ヤマト:「でも、『大好き』って言葉は…その反対の『大嫌い』って言葉の方が簡単に出やすい。それは、大好きって事が何の目的であったにしても伝えるのが照れ臭いしその後のリスクもあるから。でも、だからこそその自分に向けられた優しさを踏まえてその相手が『大好き』って自然に出てくる状況により特別感があるじゃない?」

 悪魔・レス:「ヤマト…」

 大人達は自分達の1割も生きていない魔女の言葉にハッとしました。


 ゴーレム:「まあ…確かに。」

 ヤマト:「人間は大事な思い出さえもすぐ忘れてしまうしすぐに死んでしまう生き物だから、蘇生してもらった事も、ロザリオで守ってもらっている事も、魔王様達に上手く取り次いでくれた事も、いつか私は全部当たり前として感じてしまうかもしれない。だから、感謝を伝える際はその時にそれまでの相手に対しての好意を全部含めて言っておかなきゃいけないんだよ。」


 悪魔・レス:「…。」

 魔王・インペリアル:「ヤマト、お前…」

 魔族たちは魔女の言葉に目からうろこでした。



~黒魔女の魔物図鑑①~


●【グリフォン】グリペン(キメラ族/魔獣亜属/グリフォン)


・第3戦ボスを任される五英傑の1柱で、魔王軍唯一の魔物。海中洞窟を脱出してから魔王城へ山越えするルートで進軍する勇者達をよりによって治安悪めの火山地帯で迎え撃つ。


・頭が鷲・下半身がライオンで、大きな翼を持ち、空を自由に飛ぶ事が出来る。グリフォンは神々の馬車を引くという名誉ある役目を担うが、グリペン自身は馬車馬を早期辞職(?)して魔界の火山地帯に隠居していた。勇者パーティーの進軍ルートに縄張りが入ったため、魔王達との交渉の末エリアボス兼領空の監視官になった。勤務時間に対し給与はかなり高い。「泣く子は多く餅を貰える」理論の権化。


・人型をとると、背中に大きな茶色い翼の生えた男になる。勇者戦では人型で最初に戦い、本気を出した所で合成獣の姿になって戦う。


・人魚のイブキと同じキメラ族だが、元の姿が原種悪魔(人を模して造られた最初の魔族)に近いか否かで魔族と魔物に分けられるため、イブキが魔族であるのに対し、彼は魔物に分類される。ぴえん。


・若者ぶっているけど、実は5世紀生きてるレスより年上だという事が判明している。でも見た目は歳食ってないから若作り感が出ない。細かい事は魔物だから分かんなぁい♡ゆめかわ~。


・グリフォンは黄金を守っているとされる程に縄張り意識が強く、グリペン自身も持ち場である火山地帯を滅多に離れない。そのため、ワープゲートがあるにも関わらず魔王城に行くことはめったに無い。省エネな性格も相まって魔王城での会議であっても無断欠席・遅刻傾向がある問題児。


(ヤマトめも)

・グリフォンの漢字表記は「鷲獅子」とされる事が多い(唐突な豆知識)。読み方は「じゅじし」派が有力みたい。ちなみにグリフォンは仏語で、英語ではグリフィン。某英文学に登場する某魔法学校の某赤色集団の名称も「グリフィン●●●」だったよね。エンブレムのカッコイイあれはグリフォンなんだ。


・異世界のある国には「グリペン」って名前の戦闘機という空飛ぶ戦車みたいなものがあるらしいけど、グリフォン側のグリペン氏も空中からの攻撃を主力とするんだ。このお話は転生者とかいう勇者パーティーのメンバーから聞いた話。元いた世界はすごく文明が進んでる所だったみたい。


・第3戦においては剣士・格闘家といった近接戦向きのメンバーは特殊アイテムなんかで空中戦への対策を打つか、ボスを諦めて地上の敵をせん滅しながら後方支援に回るのがベタって事だね。


・ちなみに私達は、重力に干渉する系統の白魔法(使い切りタイプの魔導書で得た)を剣士にかけて空中戦を可能にする作戦だった。でも私が処刑されて無理になっちゃったので、あの人達がどういう作戦でくるのか楽しみ。勇者達の言う「戦闘機」ってやつを造って空中戦をするのかな。


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