序編
僕は翔太。小学校教師である。
自分で言うのもなんだけど、身長は186cm“あった”。“あった”と過去形になっているのは後々分かる。僕はハンサムでスタイルが良いと周りに思われているらしく、自分では実感がわかないが、女子児童及び女性教師に人気があるそう。股下96cmと脚も長く、女子児童がいつもチヤホヤしてくれる。そんな僕が体験した、いや、現在進行形でも体験している出来事がある。
ある日のこと、僕は朝礼のため、いつも通りに自らが担当している5年B組の教室へと向かった。そして、いつも通りに朝礼を済ませ、一限の授業を行っていた。座学だったため、黒板に向かってチョークで文字を書いていた。その時だった。
「えっ、何?どうした???????」
何故かは分からないけれど、僕の身体が急に小さくなった。縮小が止まり、教室を見渡すと、当然ながら児童が大きく見えた。
「先生、身体小さくなってない?」
5年B組の1人である女子児童が指摘する。それと同時に、女子児童が5人くらい私のところへと近づいてきた。授業は中断となった。男子児童はこの状況下でもあまり興味がなさそうな感じであった。しかし、主にビジュアル系の女子児童たちが小さくなった私に微笑みながら、私を幼児扱いするように語りかけた。
「私よりも小さい笑 ついさっきまで背が高かったのに かわいい♡」
「私の胸のあたりに先生の頭がきちゃってる笑 小3の弟みたい笑」
「翔太先生のあの長い脚も私より短くなってる笑」
「私の長めのサイズの紺ハイソックス、履き口が先生の太ももにきちゃった笑 水色のワンポイントも先生の膝上にあるし笑」
「私の55cmのボーダーニーハイ、前は先生の膝あたりまでしかなくて、流石翔太先生脚長いなと思ってたけど、今はもう太ももの上の方まできちゃったね笑 もうちょい伸ばしたら股下までイッちゃうかな笑」
その場でおおよその身長を測ろうとするも、身長計は当然ない。ほとんどの児童は私よりも高く、私よりも頭一つ分大きい児童がいた。ただ、偶然にもクラスで1番小さい女子児童と同じくらいの背丈だった。彼女の身長が124cm。すなわち3分の2に縮められたらしい。