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これで最後

結局その日、私は部屋から出ることは無かった。

晩ごはんも国木田が買い出しに行き

ホテルの部屋で食べた。




そしてホテルの部屋に引きこもり2日目

私と国木田は昨日から引き続き部屋にいた。

私はスマホ、国木田は昨日コンビニ行くついでに

買ってきたこれまた恋愛モノの文庫本を読んでいた。

(というか国木田どんだけ恋愛モノ好きなの……?

確か前に国木田の家に遊びに行った時も本棚に

沢山の文庫本があったなぁ……)

しかも半分が恋愛モノだった気がする。

なお割合に関しては純愛系が3、ラブコメ系が5

それ以外の恋愛モノが2という感じだった。

(まぁその割には国木田自身に浮ついた話とか

無かったしね……)

私が彼と会ってからは彼自身に浮ついた噂は無かった。

今年に入ってから彼は念願の彼女なのだろうか

平塚と付き合い始めた。

(まぁ平塚が好き好きオーラを周りに

出していたから、周りも気を使ったのかも

しれないね〜だって見てすぐ分かるからね)

国木田は気づいていないだろうが

彼自身部活での人気は高い。

部内で彼の事を好きな部員を私は何人か知っている。

……まぁ全員が平塚と付き合うのをニヤニヤしながら

見守っているが。

(いくら国木田が凄くても広樹が一番だけどね〜

ーーって私は何を言っているんだ……)

もう私と広樹は終わったんだ。

まぁ正確には始まってもないのだけど。

だがもう私達は会う事も無いだろう。

「ねぇ樋口さん」

「……ん?何?」

「お昼ご飯にしようか」

「……ご飯……ご飯」

「何がいい?」

「……北京……ダック……」

「流石に無理かな……」

はい、おっしゃる通りです。



そして私達は昼もそのままダラダラと過ごして

晩ごはんを食べた。

その後、国木田は電話があると言って部屋を出た。

私はその間もずっとスマホのゲームをしていた。

「やった……最高レアのキャラだ……」

目の前でキラキラ輝く画面を見ながら

1人ニヤニヤしていた。

結局国木田が部屋に帰ってきたのは

1時間ぐらいしてからだった。

「全く……あいつは自覚するのが遅いよ」

なんていう文句を言いながらも顔は笑顔だった。

「……ツンデレ?」

「うるせぇ……とりあえず僕は明日戻るよ」

「……ん。分かった……私……実家に戻る」

もうホテルにいる理由も無いし、両親に相談して

実家に戻って、都内の部屋も引き払おう。

「なぁ樋口さん、一緒に来ないか?」

「え?」

「だから一緒に戻らない?」

「……いや」

「別にこれで会うのが最後になってもらっても構わない」

国木田、最後って……?

「……どういう、意味?」

私は聞き返した。

「今回の件で戻ったら、それ以降樋口さんが実家に

引きこもるって言っても僕は止めない。

ーーだからさ今回だけでいい。今回だけ

僕と一緒に戻ってきてもらえないかな……」

と国木田のやや悲しそうな顔を見て私は……

「……最後だから」

私はそう返していた。

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