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回想終わり

私は大学生になり、何かしら部活に入ろうと思った。

少し運動に興味があり、そこまで激しく無い運動部を

探した結果、今の部活に入る事にした。

そこで私は変な同期にあった。

「私、樋口翔子って言うんだ〜よろしく〜」

「僕は国木田拓海だ、こちらこそよろしく」

彼の名は国木田拓海と言った。

国木田を一言で表すとしたら"お人好し"以外に無い。

困っていたら誰でも助け、自分が不利益になる事でも

誰かの為なら普通にしていた。

彼は足を怪我した後も、部活の下支えをしていた。

(まるで広樹みたい……)

そうだ。

彼はまるで私が好きだった広樹にそっくりだった。

誰かの為にという姿勢は本当に広樹そのものだ。

その時、私は国木田という同期は幸せになって欲しいと

心から思った。

だから国木田に彼女が出来た時は茶化したとはいえ

本当に嬉しかった。

(良かったね国木田……)

けれどもまた私の近くで常村が悪さを仕掛けた。

彼は私が初めて見るぐらいに怒っていた。

私も話を聞いた時は久しぶりにはらわたが

煮え繰り返る気分だった。

だからだろう、いつも以上に国木田には情報を与えて

助けてようとしたのだろう。

(これ以上、私の周りであのクズのせいで泣かす

わけにはいかない!!)

そんな気分で例のクズを倒して、最後に私自身で

ケジメをつけた。

だけど、それで何か私の何かが変わるという訳で無い。

広樹は近くにいないし、私の生活はこれまで通り

続いていくからだ。

(会いたいよ広樹……)








「……で感傷に浸っているところ申し訳ないんだけど

なんで僕がいるのさ?」

「あれいたんだ国木田?」

「呼んだの君だよね!?」

「しかもここって私の部屋……

不法侵入だーー!!」

「いやいやここ電車な!?」

目の前にいる青年ーー国木田はツッコミを入れていた。

そうなのである。

私と国木田は電車で揺られている。

ある目的地に向かうために。

「なんで来たの?」

「おい、呼んだの誰だよ……いきなり休日に連絡きて

泊まりの準備だけして駅に来いって言ったろ……」

「あ〜私が呼んだんだ〜もう国木田は私のことが

大好きなんだから〜平塚にい・う・ぞ?」

「可愛く言っているつもりなんだろうけどさ

恐喝まがいの事したの誰だっけな樋口さん!?」

やっぱりツッコミのキレは中々な私の同期だった。

「まぁまぁ今回の宿泊費と交通費は私が出すから〜

国木田は旅行気分でいてよ」

「それは嬉しいけどさ……目的地はどこなのさ?」

彼は不思議そうに私に尋ねてきた。

「それは

ーー私の生まれ故郷だよ」

「……マジで?」






「私の世界〜現在編〜」開幕

次回から現在編始まります!!

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