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開始・・・

私がイメチェンをしてしばらくしたとある日。

私が学校に着くと教室が騒がしかった。

「おはよう〜

ってみんなどうしたの〜?」

私がクラスメイトに尋ねると

「ねぇ翔ちゃん、聞いてよ!!」

私はイメチェンをした後、"翔ちゃん"や"翔子"

という風に呼ばれる様になっていた。

「ん?どうしたの◯◯ちゃん?」

「常村君って分かるよね?」

「うん、分かるよ」

(そんな忘れるわけ無いじゃ無いか〜

ーー復讐の相手なんだからさ!!)

「今学校中に常村君の悪評が書いてある紙が

沢山貼られているの!!」

「・・・貼られているの?」

「そうなの!!これ見てよ!!」

とそのクラスメイトが見せてくれたのは


"常村は女子を取っ替え引っ替えして

飽きたら捨てている"


という紙だった。

「これは酷い・・・犯人は分かっているの?」

「ううん、今日最初に出勤した先生が校内に入った

時には既に学校中に貼られていたんだって・・・」

「なると犯人は夜に入ったのかな?」

「そうなのかも・・・なんか怖いよね」

「怖いね・・・とりあえず私達に出来る事なんて

何も無いんだからさ、授業の準備しようよ」

「そ、そうだよね」

そのクラスメイトは怯えながら席に戻った。

「みんな席に着いて」

そして担任が教室に来た。

「みんなも知っていると思うけど大変悪質な

イタズラがありました。犯人は今すぐ

名乗りなさい」

と見るからにして怒っていた。

(おやおや先生、自分の彼氏に危害が及ぶと

怒るんですね〜クラスの生徒がいじめられていても

助けなかったくせに)

「今出てくるなら停学で済ませてあげます

もし後に犯人が分かった場合は退学もあり得ます

から、分かりましたか?」

と担任からの忠告みたいなので

朝のホームルームは終わった。

(まぁ、犯人私なんだけどね〜

いや、昨日深夜家を抜け出して前まで大量に

印刷していた紙を学校中に貼るのは大変だったな〜)

私はわざわざかなり遠くの印刷機を使い

数十パターンの常村に対する誹謗中傷が書かれた紙を

印刷して、昨日の深夜学校に忍び込み貼った。

(まぁ改めて私の学校に防犯カメラ無くて

助かったな・・・あったらもうひと手間

増えるところだったよ〜)






昼頃

私は散歩がてら職員室を見に行った。

すると・・・

「全く犯人は誰なの!?」

私の担任の金切り声が聞こえてきた。

(あっ、なんか面白そう)

私は気になり、職員室の裏に回り、

担任の滑稽な姿を見ることにした。

「先生、落ち着きましょうよ・・・」

「だって我が学校の生徒がいじめられて

いるんですよ!!」

(果たしてあなたは学校の生徒だからだけですかね?

私気になるな〜)

「でも確か先生のクラスでは1人退学者が・・・」

「あんな学校の恥はどうでもいいんですよ。

どうせもうウチの生徒じゃありませんし」

(テメェ・・・よくも広樹を学校の恥扱いしたな・・・

絶対許さない!!)

ここで少しでも反省したのなら手加減したかもしれない

だけど反省の色なんて皆無に等しかった。

「第一、あんな生徒がいたらウチの学校の評判が

落ちてしまいますから、いなくなって当たり前です」

・・・そもそもあの担任は広樹に悪さをしたなんて

これっぽっちも思っていないのだろう。

と私が職員室での会話を聞いていると向こう側から

誰かの声が聞こえてきた。

(今度は誰かな〜)

「クソッ!!誰だよ!!」

「まぁまぁ常村、落ち着けよ」

「あんな風に書かれて落ち着けるか!!」

そこにいたのは常村と男子生徒だった。

(おっ、荒れてる荒れてる〜ザマァ〜)

「どうせあんなのすぐ終わるだろ

ーー犯人捕まえるか?」

「あぁ、勿論な。俺に刃向かった事後悔させてやる。

だってこの街で俺に逆らえる奴なんていないからな!!」

「まっ、そうだよな〜お前の実家なんてここじゃ

1番権力あるしな」

「前にこの学校からいなくなった野郎も

大人しくしとけば退学せずに済んだのにな」

「あぁ、お前が彼女寝取った彼氏だろ?

随分あっさり退学したよな」

「親の権力をフルに使って家族ごと

街から追い出してやったぜ〜」

「よっ、悪代官〜」

「何を言ってんだよ、お前もやっただろ?」

「まぁな〜」

(クソ共が・・・!!)

こちらの会話は聞いていると異常にムカついてくるので

話を聞くのを途中でやめた。

(へぇ〜常村って坊ちゃんなんだ・・・

ーーふふ、絶望した顔見てみたいなぁ!!)


ーーとりあえずはここまで最初の最初だ。


ーー明日から次の段階に移ろうかな。



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