表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/84

復讐の始まり

「よし・・・これで大丈夫でしょ」

私は鏡の前でポーズを決めながら思った。


・いつもより短めのスカート


・新しくした髪型


・その他諸々


私は昨日までの私とは決別した。

(広樹を虐めた奴ら全員許さない・・・!!

何があっても絶対に!!)

私はそれを生きがいにする事にしたのだ。

母はそんな私の姿を見て、不思議そうにしていた。

(ごめんねお母さん・・・お母さんからもらった見た目

私の復讐に使わせてもらうね・・・)



そしてついに私の復讐の舞台、学校に着いた。

(とりあえずはクラスメイトに媚び売るか・・・)

私がそう思いながら校門から昇降口に歩いていると

「あ、あれ?あんな女子いたっけ?」

「いや、記憶に無いが・・・可愛いな・・・」

「ねぇねぇあの子可愛くない?」

そんな声が聞こえてきた。

(どうやら私ってそれなりの見た目だったんだ・・・

ならとことん私の復讐の為に使うよ・・・!!)

しばらく歩いて、私のクラスに着いた。

「みんな、おはよう〜!!」

私が大きな声で挨拶をすると、クラスメイト達が一気に

こちらを振り向いた。

それはそうだろう。

だって彼らには前のダサい私の記憶しかない。

この姿の私はまず見たことないだろう。

(まぁ、そもそも前の私を覚えてないだろうね)

クラスメイトがポカンとしている中で私は

自分の席に座った。

そして私が授業の準備をしていると

「ま、ま、まさか貴方って樋口さん?」

と広樹の元カノである三浦亜紀が話しかけてきた。

「うん、そうだよ〜樋口翔子だよ?

みんなどうしたの〜?」

「あ、貴方ってこんな性格だったかしら?」

「元々こんな性格だよ〜

もぅ失礼だな〜全く」

と私が言うとクラスメイトがまた騒ぎ出した。

「おいおい嘘だろ・・・?」

「めっちゃ可愛いじゃん・・・」

「綺麗・・・」

「あ、あの樋口さん・・・?」

「翔子でいいよ〜私達クラスメイトでしょ?」

(あぁ・・・自分で言っていて反吐が出そう。

何がクラスメイトだ・・・ふざけんな)

「実はま、前から話してみたかったの・・・」

「いいよっ!!私もみんなと話してみたかったんだ」

(お前らに聞きたい事沢山あるしな・・・!!)

と私がその子の手を握ってそう言うと

「あっ、ずるい!!私も話したい!!」

「お、俺も!!」

とクラスメイト達が私の机の周りに集まり始めた。

(こいつら・・・手のひら返し早いな・・・

恥ずかしいって思わないのかな・・・)

今まで私が座っていてもいない事にしていたのに

私が見た目を変えただけで、こんなに集まってくる。

「翔子って前から可愛いって思っていたんだ〜」

「えぇ〜そうなの嬉しいな〜でも

〇〇ちゃんも可愛いよ〜」

(嘘だ、お前、絶対思ってなかったでしょ?

そもそも私の存在忘れてたでしょ?)

「翔子ちゃんって身長高くてスタイルいいよね〜

羨ましい〜!!」

「みんなだって可愛いよ〜

私はただ身長が高いだけだよ〜恥ずかしいよ〜」

・・・私は表情こそ笑顔だが、腹の中では

はらわたが煮えくりかえっていた。

(まぁ、いい。私何でも使うって決めたんだ。

ーーこいつらも全てね)

翔子のキャラ変わりすぎ・・・


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ