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僕と親友と委員長とその他もろもろ  作者: 進路希望書忘れて自宅に取りに帰るだるさ
5/7

ついに俺達異世界デビュー!!

 


 全く予期していなかった返答のようで女神、レフィーナは戸惑っていた。そりゃそうだ。死んだ人間からねーそんな事言われたらね。


 「えっと……それは抱きしめると言う意味でしょうか?」


 腰まである長い金髪を揺らし、首を傾げながらレフィーナは言った。そう言う意味では無いけどね!


 「でしたら無理です。私は一応、神なので。生身、いえ魂のままの貴方達が触れたら……」


 「ふ、触れたら?」


 俺とマツモトが息を揃えて問う。


 「……消滅します」


 レフィーナは俯きながらに言った。


 フフッ、己の不幸に思わず笑みが自然と浮かんだ。



 「……ちくしょおーぉぉぉぉああぁぁ!  じゃああっちの意味でもアウトじゃねえか!  死ぬじゃねぇかぁ!!」



 なんてこった!ここまできてボーナスすら無しとはっ!  そりゃね、少しは期待してたよっ!


 それが何だっ!触れた瞬間消滅って!くそッ、お約束パターンだったっ!



 よく童話やいい話で有るやつだ。姫様が何でもしますっ!何て言ってんのに、どーせどこぞの王子でも、誰でも願いは一つ!


 なのに、チキンなお話の主人公はそんな事聞けやしない!だからだよ!だから俺が実践してやったのに。


 「じゃあ神にでもなれとでも言うのかっ!そんな無理ゲー設定したのどこの馬鹿だっ!」


 そう叫んで俺は膝から崩れ落ちた。


 「じゃあ、神になる方法とか無いのかよ?  あったらモチベ上がるのになぁ」



 マツモトはどうやらそっちの方が興味が、あるらしい。


 そんな方法あるなら聞いて見たいもんだ。せいぜい魔王倒して勇者がこの手の話のいいとこだろう。


 ちなみに、俺なら魔王倒した後、絶対王位頂きますけどねっ!そっちの方が絶対良い。


 「あ、それならありますよ。先ほど、貴方達の蘇生する為にポイントが必要だと言いましたが、ポイントを更に集めると神になれます!」



 神はまだ、見捨てていなかった。



 コンティニューで蘇生したゲームの主人公のごとく俺は復活し、レフィーナの元へ、



「ま、ままままじかっ!  じゃあっ!  俺がポイント集めて神になったらっ!  その暁にはっ、」


 触れたら消滅と言う条件を忘れて俺はレフィーナの顔へ30センチの距離まで近ずく。


 「えっ、えっと?  抱くと言う約束ですね?  分かりました。貴方が神になった暁には、女神レフィーナの名に誓い、お約束いたします」


 レフィーナは目を閉じて両手を胸の前で組み合わせ祈る仕草を取る。


 ……聞いたか?……聞いたな。


 俺は思わず全力のガッツポーズを取った。


 「うむ、俺個人の概念での抱くだからね?よし」


 そう言って、レフィーナの目の前では平然を装った。



 約束したぞっ!  これで後から抱きしめるの方では無いんですか?とかは無しだっ!当然無しだっ!ずるい大人の作戦勝ちだ。


 今日はなんと言う日だろうか。一時は雷に撃たれたり、変態扱いされかけたり、死んだ身だ。


 しかし、今は復活からの童貞卒業の王手までかかった。


 しかも、そこらの女じゃない!  女神、美人、金髪だっ!この三点セットは中々無いだろう。


 嗚呼、神よ。女神レフィーナへ引き合わせてくれた、この更に上に神がいるなら、俺は明日から信じます。アーメン


 「マツモト行こう。今からそのポイント稼ぎ。異世界へ行き、我々は生き返るぞっ!」


 俺はマツモトへハイタッチの構えを見える。


 「そうだな。俺もこちらの方がただの日常よりも面白そうだ」


 俺とマツモトは高らかにハイタッチした。


 行くぞっ!いざ、異世界へ!生き返る為に!(童貞卒業の為に!)


 すると、レフィーナが何処からか、金色に光る杖を持ち出し、俺達の方へ掲げる。


 「それではっ!  詳しい事は向こうに着いてから説明致しますので!  お二人のご武運お祈りいたします」


 すると地面へ穴が開き、真っ暗な穴へと俺とマツモトは落ちて行く。


 目の前が真っ暗になって行き、次の瞬間、俺とマツモトは制服姿のまま草原に立っていた。


 特に異世界と言う感じはなく、暑くも無ければ寒くも無いが、肌に触れる風の感覚や、太陽の暖かさは感じられる。


 草原は何の変哲もなく、180度何も無かった。茂みや草が生え、まるでアフリカのサバンナのようだ。



 この時点では特に変化は無い。初期装備とかつけて欲しいもんだけどな。武器とか。


 そんな事を考えているとケータイからラインの着信音が聞こえる。


 一応、確認するが電波は立っていない。けれど何故か、画面には友達追加していないレフィーナの着信が浮かんでいた。



 マツモトのケータイも同じようで二人して着信に答えた。


 「もしもしー?  聞こえてますかぁ?  レフィーナですぅ」


 女子との電話など始めてである。(まあ、お母さん以外ね)電話越しでも声が可愛い。


 「お二人のケータイに私を魔法で アプリと呼ばれる形で保存しました。確認して見てくださいー」


 なるほど、それは今風だな。確認すると確かに新しいアプリが追加されている。


 『ステータス確認』


  『アイテム、装備』


 『モンスターブック』


 『ポイント管理』


 この4つのアプリが追加されていた。AppleStoreで販売してたらびっくりだな。ありそうって言ったらありそうだか。



 とりあえず俺はステータスの画面を開く。


 すると、自分の全身写真と共に、ステータスと説明が書かれている。



 井田コタロウ


 職業.  学生



 攻撃120.防御120.素早さ120.HP500.

 MP120  面白さ2  


 とある神の失敗により、不幸にされ、変態扱いされ、雷に撃たれ殺される。特に取り柄も無いが、周りの空気を読む事は得意。のくせに面倒ごとには突っ込む。童貞。


 スキル Level1  『重力関与』


 重力を自在にコントロール出来る。まぁ、それだけ。半径10m以内に限る。


 装備品


頭  無し  

胴体  学生服  防御+2

下半身  学生服  防御+2

靴  普通の運動靴  素早さ+2




 ……いちいち童貞って表記しなくてもいいくね?  ってかスキルってなんだよ?  ただそれだけっていちいち書く必要無いだろ。


 なんか色々ツッコミ所あるな。


 「レフィーナ、スキルってなんだ?」



 「あ、スキルと言うのは貴方達の特技になります。MPを消費しない物は固有特技といって、一つだけ私が用意しました」


 ふむ。重力をコントロールできるか。空飛べたりするのかな。夢が広がるぜ。


 あ、そういや、マツモトの方はどうなんだろ。



 マツモトの画面を覗くと、丁度スキル表記の画面だった。


スキルLevel1  『言葉使い』(ワードマスター)


 自分の知っている概念を言葉で意思を持って話す事で、最大3分間具体的な物なら出現させる事が出来る。(生物は不可)



 な、なんか俺のより強くね?


 しかも二つ名まで付いてる。メチャかっこいいじゃねぇかっ!  


 それを悟ったマツモトがドヤ顔を決めてくる。


 「  ……俺のスキル、悪くは無いな」


 「死ね!」


 その時、横の茂みが、ガサガサと揺れる。


 初の戦闘の雰囲気を感じ、とりあえず俺とマツモトは戦闘態勢に入った。


 遂に俺達の異世界の旅は始まった。




ーーーーマツモトの個人情報欄、この先機会があれば公開しますね。


 ポイントの事は次回で触れます。果たして、コウスケの童貞卒業の日は来るんですかね。この小説のポイント評価は増えるのか笑笑ーーーー


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