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僕と親友と委員長とその他もろもろ  作者: 進路希望書忘れて自宅に取りに帰るだるさ
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第一話とりあえずプロローグからで


 眼前をこちらへ向かってくる黒い集団。


 眼前の砂漠の黄色い地面は黒い集団に埋め尽くされ、動く黒いカーペットのごとくこちらへ向かってくる。


 それは勿論、唯の黒い服着たおっさんや、車の渋滞では無い。10万はいる、ガサガサとお決まりの効果音を、何十倍も巨大にした音を響かせながら近づいてくるそれらは


 ゴキブリである


 女子や、虫嫌いの人が見たら失神しかねないこの光景。俺も大嫌いだし。とにかくキモい!! しかも、これが唯のゴキブリでは無いんだ。


○カールブラックゴキブリ○

危険Level42

非常に危険な肉食のゴキブリ

小型のゴキブリにある頑丈さ、素早さなどを兼ね備えながら、1mの巨大さを持つ。

群れで移動する事が多く時に何万もの集団を作り出し、小さな街一つ落とす危険度は古龍並の被害を与える為、ギルドからは危険視されている。


 42と言うと軍隊の兵士十数人が武装して討伐できるLevelだが、あくまでこれは”一匹”の場合。


 目の前の大群は10万はいるだろう。普通ならsランク級の魔道士数十人必要だ。それでも足りるかどうか。しかし、ここには俺1人だけ。一応、町の人間は避難しているんだけれど。


 ちなみにこいつらの移動速度は軽く260キロに達する。高速で動くゴキブリとか、超キモい。


 既に100mまで迫ったゴキブリの集団を前にして俺は左手を出す



 「キモいから死ねぇ!」


 その瞬間、黒い集団は全て動きを止めてグシャと音を立ててその場で潰れる。流石に最強の生命力を持つこいつらでも、叩き潰し、ぺちゃんこにしてしまえば大丈夫だろう。新聞紙でゴキブリを殺す時のスケールがデカくなった版だ。


 えーと、遅れたな。

何故、こんな変なモンスターと戦ってるか。答えは簡単、神様の凡ミスで殺されたからです。そして、二度目の命は普通の世界では無かったんだな。






 皆さんは不運と言うものを信じる?


 俺は少なくとも信じてなかった。世の中の不運だの、何だの言うものは所詮、自分の行いが引き起こす必然であって、それ以上でもそれ以下でも無いと思う。


 宿題忘れて不運だったーとか、財布落としたーとか、そんな事は自分の注意不足であって言い訳でしかないと。俺はあの時まではそう思っていた。


 


 

 夏休み明けの前日。明日の学校に備え、夏休みの宿題を忘れないようにスクバに詰め、眠りについたのだが、

 次に意識が覚めて目を開けて入って来たのは、目覚まし時計でもなく、部屋の天井でもなく、真っ暗な空だった。体の感覚は無く、リアルな夢を見てるような感覚を感じる……



 そして、どこからともなく声が聞こえ、

 「ごめんなさいー。私の手違いで貴方は明日からちょっぴり不幸になってしまうかもなのー。 だから一応気をつけて下さいね!」



 そんな声が聞こえた後、普通に俺は目を覚まし、変わった夢だなーとか気楽に考えていた。



 


 そして、尋常じゃない不運に俺は朝から襲われた。


 月曜日の朝、登校しようと朝起き、目覚まし時計を見ると電池切れ。時計はお亡くなりになっており、7時起床予定が7時20分に。



 全力で駅まで走るも、電車のドアは目の前で閉まりホームに俺を残して去って行った。



 次の電車に乗り込み何とか遅刻を避けたい俺は駅に着き、学校まで全力で走ったのだが、ここが一番の難所だったかも知れない。



 改札を出ようとしたら切符が無い、駅前で自転車と衝突、他校の不良に朝から絡まれる、ドブに落ちる、いつもの道が工事で通れない


 そんな試練達を退け朝。俺は一日のエネルギーを使い果たし、学校に着いた頃には体育館で始業式が始まった後だった。


 遅れながらに体育館に入ると、「おーい、コウスケ、初日から遅刻ってどーしたんだよ? イキッちゃってー高校デビュー?」



 「いや、遅過ぎだろ。夏休み終わりだから今」


 こいつはクラスの同級生のマツモト。成績優秀、スポーツ万能、容姿も中々良い、ショートの髪型に180の身長。誰もが羨む完璧くんなんだが……馬鹿です。


 俺の通っている私立、名峰学園は普通の私立高校なのだが、こいつは成績トップで合格し、授業料免除で入った強者だ。しかし、先ほども述べたが、馬鹿なのだ。


 ここに決めた理由も、校長相手に俺がトップで入学できたら、中庭に昼寝用ベンチを作れと言う意味不明な賭けを校長が受けた事。他の高校では相手にもされなかったらしいのだが、まあそれが普通だな。


 そこまでしたのにもかかわらず、入試当日に受験票を家に忘れやがった。高らかにテスト五分前に手を上げ、受験票忘れました!と大声を上げたのは誰でもないこいつだ。他にも逸話は沢山あるのだが……


 「はい、注目ー! コウスケ遅れて高校デビューしましたぁー! 拡散希望ぅ!」


 「朝礼中に大声で馬鹿なことさけぶんじゃねえぇぇぇー!」


 マツモトは何処から手に入れたのか、マイクを片手に始業式の体育館に大声スピーカーから響き渡った。何で?



 ちなみにこの学校、かなり……いや、とんでもなく自由な校風である。マツモトの賭けが通る所から分かるだろが、勉強をちゃんとやれば大抵の事はokのユルユル高校である。勿論、校則も特にないが……


 「コウスケぇ……お前、遅刻してきたうえ、始業式妨害とはいつからそんなに調子に乗るようになったんだ!? ゴラァ!!」


 これは普通に怒られる。



 大声で怒鳴ってるのはウチのクラスの担任、笠木ゴリだ。ゴリってアダ名の通り体育教師のムキムキ野郎。下の名前本当は何だったかな?まあ、いいや。


 熱血でかなりウザいよく居るやつだ。そりゃ大声でツッコんだ俺も悪いけど……って俺だけ? マイクで校長の話遮ったマツモトも……あっ


 柔道有段者の赤ジャージゴリラに首元を掴まれ外へと連行される。


 「このバカもんがぁ!ちょっとこい!生徒指導室だ」


 「いや、ちょっ……ゴリてめ、マツモトも……」


その後、始業式が終わるまできっちり怒られました。何で俺だけ??



 「な、何か今日おかしいな?」

ようやく俺は教室へと帰還した。ゴリの奴好物のレモンサイダーを自販機に買いに行った。生徒をきつく叱った後は必ず飲む。青酸カリでもまぜてやろうかクソゴリラ。



「おい、コウスケ! 面白そうな事が起こってんぞ〜」


 机に突っ伏して疲れを癒す俺にまた邪魔者が現れた。


 「何だよ一体?ってかあのマイクどっから手に入れた?」



 「マイクはヤフオク、後は勝手に体育館のスピーカーに繋いだ。放送部に顔が聞くんでな」


すげぇな!ってか何の為なんだよ。校長の話に大声で異議あり! とか叫ぶつもりだったのか?


 「面白い話ってのはさぁ、委員長の体操服が無くなったらしいんだよ」


 そう話すマツモトの後ろには委員長がくっついている。


 委員長ってのはクラスの評議員であり、学年代表の”神谷瑞希”さんだ。黒髪でツインテールで整った顔の美人さん。


 これまた、勉強もできてスポーツも出来る。しかも巨乳な美人女子高生ときたからすごいよなぁー。羨ましい。スラッとした体型にも関わらず胸に見事なダブルミサイルを積んでいる。が……


 「あ、あの……わ、わ私の……体操服……」


 この人コミ症です。


 分かる。コミ症の人間が何故評議委員なのか。その疑問の答えは、1年の最初。


 4月、体育でのスポーツテストで学年1の成績を残し、かつ勉強も優秀で美人の彼女を誰もが1目置いていた。しかし、彼女はそりゃ愛想なく、誰が話しかけても無視だし、ずっと他人を睨んでいて近寄り難い奴だった。俺も怖かったし。

先生が話しかけても無視だ。


 そして、クラスの委員決めの時、誰もが面倒でやらない評議委員を決めるタイミングで奇跡を起こしたのはあのバカ、マツモトだ。


 「評議は神谷さんでいいんじゃないのー? 何か何でも出来そーだし、やりたそーな顔してるよ」


 いや、いつも通りじゃね?


 多分、クラス全員(マツモト以外)は思った。神谷さんは興味なさそうに読書に励んでるし。



 一応ゴリが

 「なあ、神谷やってみないか?」

と聞いた所、


 今まで無反応か、睨むの2パターンしか無かった彼女が始めて頷いた。


 え?とクラス全員(マツモト以外)が思い、ゴリまでもが驚愕を浮かべる中、黒板の評議員の枠に神谷の名前が書かれた。


 マツモトはニヤニヤ笑ってその光景を見ていたのだが……


そして、それ以来少しづつクラスでの会話が増えてきた所で発覚した。彼女は喋らなかったんでは無い。

喋れなかったのだ。極度のコミュ症がわかった所で……ってか無言のままの奴を評議員にするのもダメだよな。けど、あの時はあまりの驚きに皆そこまで考えて無かった。


 ほとんどのコミュニケーションは首を縦に振るか、横に振るかで、声も超小さい。よって、クラスのHRでは男子のクラス委員や、先生が必死にフォローしているのだが、それでも他のクラスよりも必ず10分は遅れる。


 そして、何故かマツモトと仲の良い俺にもよく話しかけてくれる。


 「えっと、体操服がなくなったんだよな?」


 委員長は赤面し、下向きに首を振った。


 それを聞いてたマツモトが席を立ち、


 「よし! じゃあ委員長の体操服探すか!」


 頑張って探して下さい。


 勝手にやる気になってくれ。俺はゆっくり寝るので。



 「俺は知り合いに適当に当たるから。ゴリには連絡してあるし、コウスケと委員長はオカルト研究部へ行ってくれ」


 なに命令してやがるこのバカは。

完全に俺を使う気満々だし、誰もやるとか言ってないし。


 「だって、委員長1人じゃ何も出来ないだろ? コウスケが説明しなきゃならないじゃねーか」


 お前評議員決める時に何でも出来そうとか言ってただろうが!


 「じゃな」


おい!待てよっ押し付けんじゃねえぇ

 

 完全に俺を無視して教室から出て行った……残された俺と委員長


 委員長は仲間になりたそうにこちらを見ている……仲間にしますか?

はい/いいえ


 もういいや。とっとと終わらそう。


 「じゃあ、行こうか委員長。オカルト研究部」


 無言で委員長は頷く。可愛いんだよなこれが。可愛いは正義だ。


 委員長が仲間になった
















 




 この作品はいそがしい中、通学の電車の中で書き上げ、修正した物です。


 酷い文章かもしれませんが、良かったら読んでみて下さい。


 もう本当に読んで頂ければしぬほど嬉しいです。


 更新速度や話の進め方は具体的にしか決まってないので宜しくお願いいたします。

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