衝撃! 裏切りの乙女隊! 5
見ると真奈はフルフルと震え、真っ赤な顔で俺を見ている。
「な、なんだ……真奈……そんな大きな声を出して……」
「そうですよ? びっくりするじゃないですか。ねぇ、聖冶様」
と、なぜか一条は俺に身体をぴったりとくっ付けてきた。
真奈よりも幾分肉感的な柔らかい感触が俺の神経を伝わって脳に伝達される。
「今の感じだと……真奈様にはあまり面倒は見ていただいていないんですね?」
「え、あ、ああ……まぁ……」
「でしたら、これからは真奈様の分まで、私が聖冶様の面倒を見せさせていただきます」
「え……い、いや、俺は基本的に自分のことは自分で――」
しかし、一条はガシッと、また俺の両手を掴むと、そのキラキラする瞳で俺をみた。
「いえ。私は正義の味方を辞めた以上、それまでと同じくらいの気持ちで悪の組織の手先をやらせていただく次第です。どうか、聖冶様に心の底から尽くせることができるように、私にチャンスをいただけないでしょうか?」
そういって真剣な目で見てくる一条のことを俺は拒むことができなかった。
真奈は相変らず鬼の形相で俺を見ていたのだが……
「あ、ああ。わ、わかった。お前の好きなようにするがよい」
「ありがとうございます! 聖冶様!」
といって、一条は思いっきり俺に抱き着いてきた。
さすがにこれには俺も驚いてしまって思わず一条を振りほど浮こうとする。
しかし、一条はそれ以上の力で俺にしがみつき、耳元に口を近づけてこういった。
「……それと、もう私はアナタの手下です。どうか、清夏、と気安くお呼び下さい」
耳元で優しくそう呼ばれてしまうと、途端に俺は全身の力が抜けてしまった。
なんとかその場に立ち留まったものの、呆けた目線の先には、悲しそうに俺を見る片岡と不安そうな彩子……
そして、怒り髣髴として俺を睨みつける真奈がいた。
「よろしくお願いしますね。聖冶様」
「あ、ああ……あ……あ、清夏……」
するとニッコリと清夏は俺に微笑みかけたのだった。




