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衝撃! 裏切りの乙女隊! 3

 どんなことでもする、か。


 女の子、しかも、一条ほどの美人にそんなことを言われればたとえ敵味方の関係であっても悪い気はしない。


 しかも、そんな可憐な美少女が自分の手下になると言っているのだ。


 これはもはや、据え膳喰わねばなんとやら、という奴なのでは……


「う、うーん……わ、わかった」


 と、一条はキョトンとした顔で俺を見る。


「とりあえず、様子見だ。お前が本当にこの俺に忠誠を尽くすつもりがあるのか見せてもらおう。お前をどうするかはその後決めることにする」


 すると、ぱぁーっ、と顔を輝かせて一条は俺を見た。


「ありがとうございます! 頑張って、聖冶様の従順な手下になります!」


「ふっ……ふふっ。せいぜい、俺を失望させるなよ」


 ニコニコと微笑む一条。俺はそれに対し、ぎこちなくも悪の首領らしく微笑んだ。


 いや、とりあえず、だ。


 問題があると判断すればすぐにで追い出す。そうすれば問題ない。


 だから俺の判断は正しいはず。


 そう思って俺はふと横を見る。


 そこには……あきらかに不満そうな顔の真奈と、困り顔の片岡、そして、不安そうな彩子がいた。


「……なんだ? お前らは不満なのか?」


「そうね。私は少なくとも不満ね」


「……片岡は?」


「え、ええ。わ、私は、坊ちゃまがお決めになったことに関しては何も申しません。ですから、私個人としては、特にあるわけではないのですが……」


「……彩子はどうだ?」


「え? わ、私は……ご主人様の決定には何も申し上げるつもりはございませんが……」


 そういって目だけで真奈を見る片岡と彩子。


 要するに、不満があるのは真奈だけ、ということのようである。

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