熾烈!悪と正義の戦いの歴史! 1
悪の秘密結社「ダークネクロム」。
かつて闇の世界を統治した恐るべき悪の組織。
ダークネクロムは、人間の世界も征服しようと、日本の首都東京を中心に征服活動を行った。
しかし、そんな折に表れたのが正義の使者、ホーリーセイバーだった。
彼らはダークネクロムの野望を打ち破るため戦闘用のバトルスーツを駆使し、強大なダークネクロムの力を打ち破っていった。
最終的に、お約束通りというか、ダークネクロムはホーリーセイバーに破れてしまった。
だが、それでダークネクロムは終わりではなかった。
ダークネクロムの首領であるドクターフェルシルは、ホーリーセイバーに敗れた後、ひそかに人間界に紛れ込み、反撃の機会をうかがった。
そして、ドクターは、その後、何度か人間界に対し攻撃を行った。しかし、それがことごとくホーリーセイバーに邪魔され、ついに世界征服は叶うことはなかった。
ドクターは志半ばに倒れ、世界征服の野望は潰えた……かに思われた。
しかし、ドクターの遺志をついだのが、ドクターの息子だった。彼もまた、ドクターフェルシルの名前を引き継ぎ、世界征服を目論んだ。
今度こそうまくいくかと思われたが、またしても、ホーリーセイバーに邪魔される。ホーリーセイバーも代替わりし、ドクターの息子と、ホーリーセイバーは激しい戦いを続けた。
そして、その息子も、結局は世界征服を果たせなかった。しかし、その意思はそれまたその息子の息子に受け継がれる。
息子の息子は再び世界征服に乗り出すが、それを邪魔するのはさらに代替わりしたホーリーセイバーで……
というような具合で、以来、ダークネクロムとホーリーセイバーの戦いは延々と続いているのだ。
ダークネクロムはドクターの子孫と、かつての幹部を中心にした組織となり、ホーリーセイバーは、新しい世代の戦士を、ダークネクロムが代替わりするたびに選出している。
そして、今回、ダークネクロムの代替わりで、その当主に選出されたのが、俺、梅木聖治だったというわけなのである。