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ネクロム脅威のメカニズム

 エレベーターの扉が開く。


 すると、目の前には巨大な銀色のロボットがそびえたっていた。


 何十名もの人間が、そのロボットの点検をしているのが見えた。


「あ! ドクターフェルシル様! お待ちしておりました!」


 と、俺が来たのに一人が気付きそう言うと、全員が整備をやめ、俺に向かって敬礼をしてきた。


 整備班の者達もすべてダークネクロムの戦闘員の子孫であり、ネクロム社の社員も兼ねている。


 彼らにはいつもサイコカオスの整備の面では世話になりっぱなしである。


「ああ。今日のサイコカオスの調子はどうだ?」


「ええ。今最終確認をしておりましたが、万全の状態であります」


「そうか。それならいい。ただ、スピーカーの確認だけはよくしておいてくれ」


「え? スピーカー……でございますか?」


「ああ。そうだ。今日はスピーカーを使って、ホーリーセイバーと戦うからな」


 俺はそういってニンマリと微笑む。


 整備班の物達は何がなんだかわからないという風だったが、俺は構わず微笑んでいた。


 その後、整備も順調に終わり、再び整備班は敬礼して持ち場に戻っていった。


「よし……では、行くか」


 俺はサイコカオスの脚部の部分の前に立つ。


 すると、そこの一部が自動に開いた。


 サイコカオスの内部にはエレベータがあり、それに乗り込むと、そのまま操縦室へと移動するのだ。


 エレベーターのドアが開いた。そのまま俺は乗り込もうとする。


「聖治」


 と、後ろから声が聞こえてきた。俺が振り返ると、真奈が俺に何かを投げてよこしてきた。


「あ……マント」


 それは、悪の首領としてのトレードマークである黒いマントであった。


「それ、忘れちゃダメでしょ?」


 真奈は呆れたようにそう言った。俺は苦笑いで返す。


「……じゃあ、行ってくる」


 それだけ言って俺はサイコカオス内部のエレベーターに乗り込んだ。


 そのままエレベーターは上昇し、サイコカオスの操縦室に到着する。


 一人用にしては随分と広い空間だ。


 その真ん中にある椅子に座り、俺は機動装置に手をかざす。


 いよいよ戦闘態勢である。

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