燃える赤は正義の証! ホーリーレッド! 3
納得できなかったが、コイツが不良だってことを考えればそれが適当か。
コイツは元々が不良だ。喧嘩もたくさんしてきたわけだ。
そうなると、俺との戦いもその喧嘩の延長線、スケールアップした喧嘩、という感覚なのかもしれない。
「それに……疑問は感じないのか?」
「疑問? まぁ、高校生にもなって正義の味方なんていうのはどうかと思うが……私としては、思いっきり相手をぶん殴れる場所が与えられたという点では嬉しい限りかな。それに、元々、そういうヒーロー戦隊モノは嫌いじゃないからな」
正義の味方が思いっきりぶん殴れる場所が与えられて嬉しい、って……とても子供達には見せられない正義のヒーローである。
「そうか……いいな。お前は」
「ん? どういう意味だ?」
「何者にも縛られず、自由に振舞えて、ってことだ。俺としてもそんな風に、大手を振って、悪役をやりたいものだ」
「……できていないのか? 悪役」
すると、なぜか少し心配そうに俺を見る俺を見る赤沢。
その表情は本当に俺のことを心配しているようで、俺は少し戸惑う。
「い、いや……まぁ、お前ならわかると思うが、どうも最近、俺とお前たちの勝負に変化がない、と思ってな」
「変化が……ない?」
「ああ。いつもいつも同じことの繰り返し。俺の操るロボットがお前たちの必殺技を喰らって終了……だろ?」
「まぁ、確かになぁ……」
すると、赤沢は手摺に身体を乗せて、ぼぉっと空の遠くを眺めた。
「……だったら、少し変化、させみたらいいんじゃないか?」
それからしばらくして、不意に赤沢は俺に対してそう言ってきた。




