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圧巻!悪の組織のその内部! 1

 梅木家の屋敷は、秘密の地下室、つまり、ロボットの整備場から、車で10分ほどの場所にある。


「お待たせいたしました。到着でございます」


 片岡が車のドアを開けると、そこには巨大な屋敷が目の前に聳え立っていた。


 まるで、中世の貴族の屋敷のようなそれこそが、梅木の家の屋敷であり、この梅木聖治の我が家である。


「ああ、坊ちゃま。既に真奈お嬢様からお聞きと思いますが、中で旦那様がお待ちでございます」


「あ、ああ……」


 爺様が待っているのかと思うと、俄かに俺の心臓が高鳴る。


「聖治。ほら。早く屋敷に入りましょう」


 俺の気を知っているのかいないのか、真奈は全く意に介さないという感じで俺の側を通り過ぎて屋敷へと入っていく。


 しかし、覚悟というものは決めなければいけない。ある意味では、ホーリーセイバーとの戦いに赴く時よりも身構えながら、俺は屋敷のドアを開いたのだった。


『お帰りなさいませ。聖治坊ちゃま』


 ドアを開くと、これまた豪壮な作りの屋敷が俺を出迎える。


 天井にはシャンデリアがかかり、まるでダンスホールのような広さの玄関が存在する。


 そして、俺を向かえるのは、梅木の屋敷に使える約九十九人のメイドだった。


 それらが一斉に俺に向かって挨拶をするのは毎度のことながら、圧巻であった。


「あ、ああ……ただいま」


 俺はあくまで冷静にそれらのメイドに向かって返事をする。


『お荷物をお持ちいたします』


『お洋服はお着替えになりますか?』


『お靴に汚れが見られます。お拭きいたしますね』


 彼女達は全て、ダークネクロムの戦闘員の子孫である。


 それらのメイド達が全員、俺のことを君主として崇め奉っているというわけなのだ。


 本来ならば嬉しい状況なのだが、ある意味ではあまりの規模の巨大さについていけなくなる感覚もあるのだ。


「ご主人様~!」


 と、そんな百人のメイド達の群れの中から、ひときわ背の低い、小さいメイドが俺の前に現れた。

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