第15話 仲間の敵
第15話
天川神は、飛びついて来た天空神の背中をいつもより優しく抱きしめる。そんな中で相棒は楽しそうに笑いながら、2人の元へ到着。
「2人とも一緒に殺してやる」
相棒は剣を振り翳かざそうとしたその時、相棒の剣が後ろに跳ね返った。天空神だ。
「何だと?」
相棒ともは後ろを見て驚きながら、天空神を再び見る。
「貴様、我の大切な剣を跳ね返っしおって」
相棒は怒りを覚える。そして相棒は剣を拾いに行こうとした。が、体がバラバラとなり崩れた。
「せめて天空神は殺したかった」
相棒はそう叫びながら、ゆっくりと灰になり、消えて行った。
「あの敵、強かったね」
「はい。それにあの敵は、蘇っていると言っていました」
「蘇ってるの?」
「はい、動き的にそうでした」
「そこまで使ってるんだ・・・。天空神も気をつけてね」
「はい」
デイバー達はどんな事をしてでも、絶対に天空神を倒すのが、本人の目標だったのだ。
「また倒されてしまったか・・・。どんな敵を使っても、あいつには倒されてしまうのだな」
デイバーは諦める様に言う。
「次は絶対に、天空神を倒す」
デイバーの声が屋敷に響いていた。
(デイバーの狙いは私で、敵の狙いは天様。私が何とかしないと)
天空神は作戦を考えていた。
「デイバー達、また来るかもしれないね」
「そうですね・・・。せめて、普通の敵が良いです」
「だね」
正直、普通の敵よりいつ何処どこでデイバーが攻撃して来るかは、全く予想が出来ない。
#そんなある日。天空神と天川神は楽しそうに話していると、廊下で床を勢い良く踏む様な、大きな足音が地面にドンドンと響き渡り、振動を与え、いつもとは違う気配を感じた。
「誰かの足音がしませんか?」
「確かに、足音するね」
2人は静かに耳をすませて、足音を聞いた。その足音は、聞くからにドンドン大きくなっている。
「足音、近づいて来てない?」
「はい。これは恐らく敵ですね」
「やっぱり」
2人は身構える。突然、足音が聞こえなくなった。
「えっ」
その瞬間、敵が壊れるくらいの勢いで、扉を開け放つ。
「来ましたね」
「ああ」
目の前にいたその敵は、自分の身長より高く、鎧を着て、ガチガチでとても大きな姿だった。敵はゆっくりと歩いて、こっちに近づいて来るのだが、全く攻撃してこないし、武器もない。
「攻撃して来ないですね?」
「うん。本当に敵かな?」
天川神は敵を見つめる。すると、敵が口を開いた。
「君達は、”デイバー“と言う者を知っているか?」
「知っています」
「そうか・・・」
敵は俯いたまま、黙り込んだ。
「デイバーの事で、何かあったんですか?」
「俺はデイバーを裏切ったんだ。本当は仲間だったけど、仲間になる気は全く無かったんだ」
「貴方はデイバーに利用されていたんですね?」
「ああ」
「裏切ったと、自分から主張するとは」
デイバーだ。
「今までの敵の中で、私を裏切る奴は初めてだ。君には、お仕置きが必要だな」
デイバーはニヤリと笑うと、もう1対の仲間を水晶の中から呼び出し、的に向かって矢を放つ。撃たれた矢は、敵の腕を真横に掠った。
「ウアアアー」
敵は腕を抑え、大声で叫び出す。
「裏切った君が悪いのだ」
デイバーは痛みに苦しむ敵を見ながら笑う。それを見て、天空神はデイバーに襲い掛かろうとした。デイバーは一瞬目を見開くが、すぐに笑い、口を開いた。
「私を倒すのは無駄さ」
デイバーは天空神をじっと見る。すると、デイバーは瞬間移動した。
(瞬間移動。私の攻撃が読まれた)
天空神はゆっくり地面に着地する。
「逃げられましたね」
「後少しだったのにね」
「はい」
デイバーはまたいつもの屋敷へと行ってしまった。彼がいなくなってから10分後。
「色々とごめんな。裏切った俺が悪いんだ」
「いえ。1人でも敵が減るのは、ありがたいです」
「知っていると思うが、デイバーはこの世の人類で一番最強だから、君達も気を付けてね」
「はい」
「そう言えば、デイバーが“ 天空神って言う子を倒す“って言ってたな」
「諦めてないんだ」
「もしかして、狙われてるの?」
「はい」
天空神は小さく頷くのだった。
続く




