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母
俺には母親がいる。片親だ。
幼い頃に父親が亡くなって、一人で俺を育てているが全く感謝などしていないが陽奈の家族と面識があったことだけは一応感謝しておこう。
「明日、母さん久しぶりに飲み行くから。」
「また吐くなよ。」
「うるさいな。」
母親は酒が強くない。何杯か飲んで吐く事がたまにある。家ではほとんど飲まんから耐性がないのであろう。
あ、誰もいない?家に?彼女を、陽奈を連れてくるか...?
「あの彼女できたんやけど。」
母親は驚いた様子で
「え?!本当?!」
「誰?誰?!」
俺は言う
「高山陽奈...」
「よっしゃあああああ!」
なぜか母親が喜んでる。まぁ女っ気なかった息子に彼女ができるのは嬉しいんだろ。
「あんた!明日陽奈ちゃんを連れてきなさい!できるだけ時間をかけて帰ってくるから!」
「...そのつもりだった」と俺は思っていた事を言った。
「隅におけんなぁ息子よ!」
うぜぇ。
だがこれで陽奈を家に呼ぶ大義名分ができたと言うもの。早速スマホでメッセージを送ろう。




