竹中葉瑠
高校生活が始まって早1ヶ月。既に仲のいい連中は各人でグループを作って休み時間に駄弁ったり食堂に集まって飯を食らったりしている。
俺がクラスに馴染めるかは甚だ疑問だし、馴染む気もない。俺はただ平穏に波風たてずに高校生活を送りたい。いや、送りたかった!全て台無しになったのだ!コイツのせいで!
「とりーくーん」
高山陽奈が相も変わらず馴れ馴れしく俺の名前を呼ぶ。
「ねーこの前、竹中葉瑠ちゃんと少しバス停で話したんだけどさぁ。」
誰?
「誰だよ」
「知らないの?!」
本当に驚いた顔と声色で高山は言う
うん、知らない
「知らんね」
「あの子だよほら!左側の後の席の金髪の!!」
そこに目線を移すと、金髪のギャルと言われてもおかしくはない風貌の女子がいた。
「あの子が君の事言ってたよ!」
え?悪口?何かした記憶にございません!
「ほら深雪ちゃんがほら、その...あったじゃん。いろいろ。」
「その時に君が深雪ちゃんのことを守ってあげた時の事を葉瑠ちゃんと話しててさぁ。かっこいいよねーって」
「は?俺は人間として当然の事をしたまでだし、それに方丈と話すような仲じゃなかったり席が近くではなかったりしたらあんな事してない可能性が高い!かっこいいだと?!ふざけるのも大概にしろ!!」
俺はつい興奮してしまって流石に強く多すぎた。
「あーすまん。褒めてくれたつもりなのにな...」
俺は申し訳さそうに言う
「いやいや!こっちこそごめんね!でもあの時本当にかっこよかったからさ!あゴメン!あたしまたかっこいいって...」
「...せんな」
「え?」
「...褒められて悪い気はせんな」
「そう?!良かった!」
「おーす朝からお熱いねー二人とも!!」
「葉瑠ちゃん!」
「鳥居くんだっけ?かっこ良かったよ〜あの時」
「あーどうも」
「あーし、竹中葉瑠よろー」
「鳥居です...どうも...」
「前から気になってたんだけどさぁ...」
竹中が打って変わって真剣な表情で
「鳥居くんって陽奈か方丈さんと付き合ってる?もしかして二股?サイテー女の敵!」
真剣だった表情から出たのは純粋な疑問と冗談混じりの言葉だった。
え?なんでそうなる?
竹中が言う
「なんかいーっつも陽奈や方丈さんとばっか喋ってんじゃん」
方丈はともかく高山は一方的だが。
「いや、付き合ってるとかじゃないです。そもそも2人とは高校に入って初めて会ったので。」
「へぇー」
竹中が少し残念そうに吐く
「鳥居くんって下の名前なんて言うの?」
「あ...義平です。」
「OK、じゃ今日から義平って呼ぶわ。葉瑠って呼んでねー」
そうすると高山が割って入ってくる
「ずるーい!あたしだってまだ鳥居くんのこと下の名前で呼んだことないのに!」
少し怒った様子の高山に竹中が
「じゃ陽奈も義平って呼べばいいじゃん」
「それは鳥居くんがあたしに心を開いてくれたらって決めてるのっ!てか今決めた!!」
高山が返す
すると前の席から「あのー...」か細い声。方丈だ。
「私、あの...鳥居と高山さんと...もしよければ竹中さんともお友達に...なりたいです...!」
緊張して出てきた言葉なのだろう
「あたしは深雪ちゃんとは既に友達だよ?え?友達って思ってたのはあたしだけ?!」
「ギャッハッハ陽奈勘違い乙ー」
続けて竹中が「じゃぁあーし、陽奈、方丈さん、義平も友だちねー。あー方丈さん、下の名前教えて。」
「深雪です...」
「どんな時書くの?」
「深い雪と書いてみゆきです...」
「へー深い雪って書いてみゆきって呼ぶんだねーよろしくね!深雪!!」
なかなか急展開が過ぎるし、俺まで巻き込まれてるよ...
さらばだ、俺の愛しい平穏な高校生活...
だが諦めない!
度々つまらないものをお見せして申し訳ないです。
今回は竹中葉瑠、というギャル系のキャラをだしてみました。私の中では『テンプレギャル』というイメージです。
ありがとうございました。




