陽奈
鳥居くんはお手洗いに行った。
あたしは頼んだ抹茶ラテを飲みながら思う。
きっと、鳥居くんと深雪ちゃんは相性がいい。
いつもどちらも自然体で話をしている。
あたしはこの"好き"という感情を押し殺して、なんとも思ってないし気にしていないフリをして鳥居くんと接している。
鳥居くんと深雪ちゃんが2人で数回会っているというのは深雪ちゃんに聞いて知っていた。
嫉妬してしまう。
あたしは、多分、鳥居と付き合いたいと思っている。でもおそらく無理だ。鳥居くんは絶対に深雪ちゃんを選ぶ。
でも、もし今度の花火大会の日、二人っきりになれたら言おう。『好きです。付き合ってください』と。
あたしは抹茶ラテを全て勢いで飲み干した。
そうだ勢いでいいんだ。
振られても、
鳥居くんとの友だち関係がなくなるわけじゃないし。
案外、勢いで言ったらノリと勢いでOKされるかも知れない。
その時はダメでも意識されて向こうから告白されるかも知れない。
と、夢のような事を思いながら、あたしは鳥居くんを待っていた。
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