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いつかきみと  作者: 孝尾
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ファストフードチェーンにて〜勉強会開催〜

俺は真田や高山に英語の追試対策の教えを請うていた。

「ここにこの単語を入れてこうしたらこの問題は正解になるよ。」真田が親身に教えてくれる。

「鳥居くん飲み込み早いねー」と高山

「お二人のおかげで」と真田と高山に軽く頭を下げた。

一方、方丈と竹中は

「深雪ってアニメ好きらしいけどなんかおすすめあるー?あーしアニメ疎くて!」

「...『僕ラブ』って言うアニメがあるんだけど...葉瑠ちゃんが好きになってくれるかはわからないよ...?」

「観なけりゃつまんないとか面白いとかわんないじゃん!絶対観る!!」

「!いろんなサブスクで配信してるから多分観やすい作品だとは思うよ。私はBSで録画して観てるけど...」

「マジ!?超オタクじゃん!やば!あーしもオタクになるかぁ!」

「ふふっ...」

あっちは楽しそうだなぁ。あ、そうだ。

「高山、真田、勉強教えてくれてありがとう。今日の皆の食事代は俺が出すよ。つってもほぼドリンクだけだが。」

「いーよ鳥居くん。自分の分は自分で出すよ?あたし?」

「高山が一番遠くに住んでるのに付き合わせてしまって申し訳ないから高山含め皆の分は俺が払う」

正直小遣い少ないから痛いがほぼドリンクだけだし。


「じゃぁ解散と言う事で。僕と葉瑠はこっちだからじゃあね、みんな。」


「あたしはバスで駅までだから途中まで一緒だね鳥居くん!深雪ちゃん!」


「あ!私はお母さんが迎えに来てくれてるらしいからここで...じゃあね...二人とも。」


「おう」

「バイバイー!」


バスを待つ俺と高山。

「鳥居くんさー。」

「ん?」

「なんかあたしに言うことないのー?」

「え?ないけど...」

「深雪ちゃんが言ってたけど...」

「君たち、デートしたらしいじゃん!」

え?

「なんか二人で喫茶店デートしたって言ってたよ〜深雪ちゃん」

「ああ...」

これは事実だがデートではない。

おそらく方丈が高山にこの前の喫茶店でのことを話して、勝手に高山がヘンな解釈してるだけだな。

「ちげぇよCD貸してちょっと話をしただけだって!拡大解釈しないでくれるか?!」

「ほ〜んとかなぁ〜?」

「じゃぁあたしともいつかお出かけしよっか」

え?なんで?

「...」

「鳥居くん!そう言えばあたしとLINE、交換してなかったよね!交換しよ!」

「...あ、ああ...いいけど...」


「へぇアイコンがアニメキャラだ。鳥居くんオタク!」

「すみませんねー」

バスが来た。

「お!来たね!でもいっぱい人いるなぁ。これじゃ二人席に座れないね。ざーんねん!」


俺の隣に座るつもりだったのか...


俺と高山はバスに乗りお互い離れている一人用の席に座る。


バスが駅に着いた。

「あーやっと着いたぁ。でもこれから電車だよ!」

「...とな」

「え?」

「ありがとな勉強教えてくれて。」

「ううん、いいんだよ別に。あたしは君に心を開いて欲しいから。だって小さい頃あたしたち、お互い覚えてないとは言え仲良かったんだよ。ほぼ幼馴染みたいなモノだよ。」

「...そうだな」

「俺はもう高山、お前に心を開いてる。」

「友だちとして信頼してる。最初は正直ウザかったけど、今はお前が話しかけてくれる事が嬉しい。ありがとう。」

「...ふふっ」

「...次の目標、決まったかも。」

「ん?」

「何でもなーい!じゃあね!また学校で!気をつけてね!」

「ああ...うん。お前も気をつけて帰れよ...」

外は数十分前から降り出した雨独特のにおいに街全体が包まれて梅雨の訪れを感じさせる。

翌日、九州北部の梅雨入りが発表された。


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